この季節、急激な潮位変化に注意を…奄美地方で副振動、中之島で70センチ観測

 奄美地方沿岸で21日、短い周期で海面が急激に上下する副振動が発生した。鹿児島地方気象台によると、午後1時15分ごろ、十島村中之島で最大約70センチを観測した。繰り返し起こる可能性があるとし注意を呼びかけている。

 気象台は今年初めて「副振動に関する潮位情報」を発表した。副振動は沖合の気圧の急変でできた波が増幅し、沿岸に押し寄せる現象。家屋が浸水したり、係留している船が転覆したりする恐れがある。

 冬から春にかけて朝鮮半島西側の黄海上で低気圧が発生しやすくなり、この急変が副振動をもたらすとされる。九州西岸や奄美地方で起きやすい。

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