「合格の花」色鮮やか 福島県会津地方でラナンキュラス出荷進む

丁寧に摘み取られる色とりどりのラナンキュラス

 冬の福島県会津地方を代表する花の一つ、ラナンキュラスの出荷が会津若松市で進んでいる。

 キンポウゲ科で、花びらが幾重にも巻いたバラのような花を咲かせる。受験シーズンに出回り、多くの縁起の良い花言葉を持つため、近年「合格の花」として人気を呼んでいる。卒業祝いや結婚式用での需要も多い。

 同市北会津町の生産農家鈴木利栄さん(70)方ではハウス6棟で栽培し、家族やパート女性とともに出荷作業に励んでいる。暖冬の影響で開花が例年より約1カ月早かったという。鈴木さんは「色が豊富で長持ちする。食卓に飾るなど身近に楽しんでほしい」と呼びかけている。3月にはJAを通し地元の小学校の卒業生に贈る。出荷は4月上旬まで続く。

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