半導体人材育成へ新拠点 岩手県、北上に25年開設する方針

北上市 施設整備予定地

 岩手県は半導体産業の人材育成拠点を北上市に新設する方針を固めた。施設には製造装置を備え、地場企業や学生らに実技研修を実施。2025年4月の開設を見込む。半導体産業は専門人材の不足が常態化しており、産学官が連携した育成を通して、さらなる産業集積と高度化につなげる。

 事業主体はいわて産業振興センター(盛岡市)で、いわて半導体関連産業集積促進協議会(約430社・団体)も指導員派遣や運営に全面協力する。県によると、産学官連携による半導体製造装置の技術者育成施設は全国で初めて。

 施設整備補助の3億9897万円を盛り込んだ23年度一般会計補正予算案を22日の県議会2月定例会本会議に提案する。約半額は国の交付金活用を見込む。

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