『相性がよくない犬』を見極めるには?お互いが幸せになるために、あなたのライフスタイルを一度整理してみて

「相性がよくない犬」を見極めるためのポイント

可愛いと思ってお迎えした犬でも、実際一緒に暮らしてみると、意外と「相性がよくない」場合もあります。お互いの性格が原因の場合もありますが、主に人間側のライフスタイルに合っていない犬をお迎えしてしまった点も原因かもしれません。

そこで今回は、「相性がよくない犬」を見極めるためのポイントについて解説します。お迎えしたけど上手に仲良くなれない…という場合のヒントになるかもしれません。

必要な体力のレベルに達しているかどうか

犬を飼い始めたら、散歩やお世話、トレーニングなどが必要になり、犬のために時間や体力を使うことになるでしょう。

愛犬との散歩やトレーニング等のコミュニケーションは、本当に楽しいものです。しかし、自分が疲れているときや、寒さ・暑さが厳しいときでも、毎日もしくは継続的におこなわなければならないことだということを忘れてはいけません。

また、大型犬やアクティブな犬種の場合、普通に歩いて散歩をするだけでは十分満足できないこともあります。そのため、飼い主さん自身があまり体力がない場合には、そのようなタイプの犬種は選ばない方がいいでしょう。

もちろん、小型犬であってもたっぷり運動をさせることは必要です。犬種によって必要な運動量は異なるので、自分の体力・気力に合わせて選ぶことをおすすめします。

なかには、飼い主さんが自分の年齢や体力を考慮して、元気いっぱいの子犬ではなく落ち着いた成犬や高齢犬を引き取って飼うこともあります。

住居の広さや準備できる環境が十分かどうか

犬を飼うときには、家の広さや家の周囲の環境も考慮することが大切です。

基本的には、あまりにも狭いワンルームの部屋などで犬を飼うのはむずかしいと思います。当然のことながら、集合住宅の場合は犬の飼育が許可されている住居でなければなりませんし、犬が落ち着いて過ごせる場所や遊んだりするスペースを確保することは必要です。

また、犬と安全で快適に散歩をするために適した道路や公園などを、事前に探しておくこともおすすめします。コンクリートやアスファルトだらけの場所でも散歩はできますが、できれば犬が自然を感じられるような場所にも出かけられるようにしてあげましょう。

犬に合った家族構成かどうか

家族で犬を飼う場合、小さな子どもや高齢者がいるかどうかということは意識しておきたいポイントです。元気いっぱいで予測不能な動きをする子どもを苦手に感じる犬は少なくないため、繊細なタイプの犬は子どものいる家庭にはあまり向いていないかもしれません。

犬がストレスを感じるだけでなく、子どもを噛んでしまうなどのトラブルが起こることもあるので家族みんなとの相性を考えることも必要なのです。

また、若い大型犬は力が強いため、高齢者や子どもを意図せずに倒してしまったり怪我をさせてしまったりすることもあるので注意しましょう。

犬の気質や性格

元気いっぱいで遊び回りたい犬や、甘えん坊で人といつも一緒にいたい犬、ひとりの時間が好きな犬、繊細で不安を感じやすい犬など、犬は元々持っている気質や性格があります。

もちろん、精神的な成長や生育環境の影響で変わることもありますが、本質的な気質というものはずっと持ち続けることが考えられます。

そのため、飼い主さんが「どのような犬と生活をしたいか」「犬とどのようなことをして過ごしたいか」ということを考えて、それに合った気質・性格の犬を飼うことも大切でしょう。

先住犬の有無、または先住犬との相性

犬を飼う上で、先住犬がいるかどうかということは大きな問題です。また、先住犬がほかの犬を受け入れられるタイプの犬かどうかも大切なポイントでしょう。

先住犬が甘えん坊で飼い主さんに対する独占欲が強い場合や、他の犬との関わりを好まないタイプの場合は、新しい犬を迎え入れるべきではないかもしれません。

犬をすでに飼っている場合は、先住犬が新しい犬を受け入れられる状態になってから、犬同士の相性も見極めて飼う必要があります。

まとめ

犬を飼うことは、とても楽しく幸せなことですが、決してそれだけではありません。飼い主さん自身の体力や気力が必要になる場面もありますし、家族の協力や経済力が求められることもあるでしょう。

犬を飼い始めたら、どんなに「大変だ」「相性が悪いかもしれない」と感じても、最後まで責任を持って飼い続けなければなりません。

犬を飼うことで必要以上の苦労をすることがないように、飼う前に自分に合っている犬はどのようなタイプかということをしっかりと考えることが大切です。

見た目の可愛さやテレビなどの印象だけでなく、犬が本来持つ気質や必要なケアなどをきちんと調べて、本当に無理なく飼い続けれらるか考えてみてくださいね。

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