盛岡市は21日、新市庁舎の利用開始を2039年度とする想定スケジュールを示した。分庁舎を残しながら段階的に新庁舎に集約する方針で、施設規模は当初見込みから縮小し、延べ床面積2万3千~2万7千平方メートルで検討する。内丸、盛岡駅西、盛南の各候補エリア別の総事業費も明らかにし、現時点で196億~242億円と試算した。
市が有識者らによる市新市庁舎整備審議会(会長・倉原宗孝県立大教授)に説明した。審議会は24年度内に整備エリアを含めて市に答申し、市が基本構想をまとめる。25年度から5年かけて用地選定・交渉を行い、その後の9年間で基本計画の策定や設計、建設工事を進める想定だ。
現庁舎は1962年完成で築60年超。耐震補強し、耐用年数は2033年ごろだが、盛岡市管財課の遠藤征司・新市庁舎整備室長は「点検調査、修繕や設備更新など必要な管理をしながら維持する」と説明した。