米共和強硬派、下院議長に予算交渉停止を要求 来月の期限控え

[ワシントン 21日 ロイター] - 米下院共和党の保守強硬派は21日、ジョンソン下院議長に対し、政府閉鎖回避に向けた超党派予算案に関する上院民主党との協議を打ち切り、代わりに昨年成立した財政責任法に盛り込まれた一律の歳出削減を実施するよう求めた。

下院の「フリーダム・コーカス(自由議連)」がジョンソン氏に書簡を送った。下院では共和党が219議席で多数派を占めており、同議連が約36議席を持つ。

議連メンバー28人は書簡で、予算交渉を行う代わりに1年目に1000億ドルの歳出削減をもたらす本予算を可決すべきだと訴えた。

また、ジョンソン氏に予算交渉の内容を下院共和党と共有するよう求めた。歳出水準や政策変更の可能性について党議員は何も知らされていないと主張した。

現行のつなぎ予算は3月1日と同8日の2段階で期限を迎える。

財政責任法では4月30日までに2024会計年度(23年10月─24年9月)本予算が成立していない場合に一律1%の歳出削減を義務付けている。

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