香港でインフル重症の女児、潜伏期間中にマカオ・珠海滞在歴

香港の町並み(資料)—本紙撮影

 香港衛生署衛生防護センターは2月21日、1人の児童のB型インフルエンザ重症例について調査を行っていると発表。

 同センターによれば、患者は慢性疾患を持つ4歳の女児で、2月14日から咳が出始め、18日には吐き気と嘔吐が出現したため、同日私立のクリニックを受診。その後、発熱のため2月20日に香港中文大学病院を受診し、同日プリンス・オブ・ウェールズ病院に転院、小児集中治療室へ入院することになったとのこと。患者の呼吸器サンプル検査結果はインフルエンザ(B型)陽性で、肺炎を併発していると臨床診断され、重篤な状態にあるという。

 また、同センターの初歩調査で、患者が潜伏期間中にマカオと(広東省)珠海に滞在していたことも明らかになったとした。患者の家庭における接触者に症状はないが、同センターでは、本件につき調査を継続するとのこと。

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