韓国研修医スト、全体の約64%が参加 救急医療で非常事態

Ju-min Park Hyonhee Shin

[ソウル 22日 ロイター] - 政府による医学部増員計画に抗議する研修医の職場離脱が広がっている韓国で22日、国内最大病院の1つを除く全ての救急部門が患者を受け入れられないといった非常事態に陥っている。

医師や研修医のストライキは20日に開始。主要病院は患者の処置を遅らせたり、救急患者の受け入れを拒否したりしており、ストが長期化した場合に医療現場の混乱が広がる可能性が懸念されている。

保健省によると、現時点で8400人以上がストに参加。これは国内研修医全体の約64%に相当する。

政府はストをやめ、患者を優先するよう呼び掛けている。

ギャラップ・コリアが最近行った世論調査では、支持政党にかかわらず約76%が政府の計画に賛成している。

韓悳洙首相は議会公聴会で、医学部増員計画は4月の総選挙に向けた票集めが目的だとする一部医師の主張を否定した。

スト参加者は国内には十分な医師がおり、政府は医学生を増やす前に給与を増やし、特に小児科や救急医療といった分野の仕事量を減らす必要があると主張している。

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