金沢21世紀美術館、全面再開へ 改修工事後の6月下旬

金沢21世紀美術館=2021年5月、金沢市

 金沢市は22日、能登半島地震で施設が損傷し、有料の展示エリアが休館中の「金沢21世紀美術館」が、6月下旬に全館で再開すると明らかにした。有料エリアでは天井のガラス板が割れたり、ゆがんだりした。落下の恐れがあるため、約800枚あるガラス板全てを撤去する改修工事を行う。

 市が22日発表した2023年度補正予算案には工事の事業費9千万円が盛り込まれた。元日の地震では無料エリアでも天井のパネルがずれるなどし、1月2日から全面で臨時休館した。2月6日からは安全が確認できた一部エリアに限って開館している。

 金沢21世紀美術館は04年10月にオープン。

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