ロシア最高裁、反戦派ナデジディン氏の出馬認めず 選管決定を支持

[21日 ロイター] - ロシア連邦最高裁判所は21日、来月の大統領選の候補に反戦派のボリス・ナデジディン氏を認めないとする選挙管理当局の決定を支持した。これにより、現職のプーチン大統領に対抗する有力候補がいなくなった。

選管当局は先に、ウクライナ侵攻に反対するナデジディン氏の陣営が提出した大統領選出馬に必要な署名に、すでに死亡した人の署名が含まれているなど不備があったと指摘。立候補資格は与えられないと発表した。

ナデジディン氏は「最高裁は選管の決定に異議を唱える私の要求に応じることを拒否した」とテレグラムに投稿。5日以内に判決に不服を申し立てるとした。

ただこれに先立ち、大統領選でプーチン大統領と対決する可能性は「完全にゼロになった」と認めた。

ナデジディン氏は、ウクライナ侵攻をプーチン大統領の致命的な過ちと批判。唯一残っていた反戦派候補だった。

長年にわたり権力を握るプーチン氏は大統領選で残る3候補と争うが、圧勝が予想されている。

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