多様性経営促進へ事例発表 茨城県内企業5社 大学生が取材

県内企業のダイバーシティ経営の取り組みを紹介する大学生(左)ら=水戸市文京

女性活躍推進などに取り組む茨城県内モデル企業の事例を発表する「いばらきダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」が21日、同県水戸市文京の茨城大図書館で開かれた。人の多様性を組織に生かす「ダイバーシティ経営」促進が狙い。県ダイバーシティ推進センター「ぽらりす」が主催した。関心を持つ学生や企業関係者ら約70人が参加し、理解を深めた。

事例発表は企業を取材した大学生が担当した。筑波大2年の岩岡知里さん(20)は鈴木ハーブ研究所(東海村、鈴木さちよ社長)の取り組みを紹介。同社は男女問わず産休・育休の取得や時短勤務を推進し、人生設計やライフステージに応じ柔軟な働き方を認めている。将来的には子連れ出勤も導入する方針だという。岩岡さんは「魅力的な職場環境が職員のモチベーションになり、すてきな商品開発につながっていると思った」と感想を述べた。

同社のほか、関東道路(筑西市)▽鈴縫工業(日立市)▽日東電気グループ(茨城町)▽ライフサポート山野(水戸市)-の4社の事例が紹介された。

事例発表後には、交流会が開かれた。本年度と昨年度のモデル企業などがブースを出展し、各社のD&Iの取り組みについて情報交換した。

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