「私の給料、手取り少なすぎ…」→「新NISA」の配当金なら<給料3倍アップ>と同等の価値があるワケ【サラリーマン投資家が解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

サラリーマンは会社から支給される給与所得(給料)が収入源です。しかしこの給与所得は、会社から支払われる段階で「所得税」「住民税」「健康保険」「厚生年金」といった名目で、給料の半分以上が「ピンハネ」されているのです。本記事では『新NISAはほったらかしが9割』』(双葉社)から著者の長田氏が、給与所得とは違い、ピンハネされず利益がまるまる手に入る「新NISA」の強さを解説します。

給与所得の「ピンハネ率」は実に50%~70%!

私もそうですが、会社勤めをしているサラリーマンは会社から支給される給与所得(給料)が生活の基盤となる収入源となっています。しかしこの給与所得というのが実は大変厄介です。というのも、支払い明細を見ればわかりますが、会社から支払われる段階で、すでに様々な名目でかなりの金額が差し引かれているのです。

大多数のサラリーマンはあまり気にすることなく毎月振り込まれる給料を受け取っているでしょうが、いざ給与明細に目を通してみれば、そこにはずらりと給与から控除されている名目が並び、もともと自分が稼いだ金額(給与)と実際に受け取る“手取り”の金額の差に驚かされることでしょう。

ここで簡単にご説明すると「給与所得」というのは、稼いだお金(給与)に対して様々な源泉徴収がされています。日本で給与所得者として働いている人は自分で納税手続きをしませんから、いかに多くの金額が「源泉徴収」の名のもとに抜かれているかがわかりません。

試しに今月もらった給与明細を見てください。「所得税」「住民税」「健康保険」「厚生年金」……といった名目で、給与からどれくらい引かれているかがわかるはずです。会社に“ピンハネ”された残りを、さらに国・地方自治体が“ピンハネ”し、さんざんピンハネされた残りが“手取り”なのです。

その“ピンハネ率”は所得に応じて「50%~70%」にもなります。たとえば年収1000万円ぐらいになると所得税の源泉徴収が上がっていきます。給料がいかに上がっても、70%取られるようになります(所得税33%、住民税10%、消費税10%、社会保険15%)。

「50%~70%って、給料の半分以上もピンハネされてるの!?」初めてその事実を知った方は愕然とされたかもしれません。汗水垂らして一生懸命働いて稼いだお金の半分以上をもっていかれているのですから、これではいくら頑張って節約して地道に貯金しても、資産形成するのが難しいことがわかると思います。

しかもすでにご説明したように、現在はインフレ時代へと突入しています。一生懸命に貯金したお金の実質的な価値がどんどん目減りしていくのですから、何のために頑張って貯金しているのかわかりません。

そこでやはり資産形成の役に立つのが新NISAです。新NISAのメリットを思い出してください。「非課税期間が無期限(恒久的非課税)」新NISA口座での株式取引はすべて非課税で税金を取られません。新NISA口座から得られるお金は“ピンハネされる前”の金額。つまり一切ピンハネされないということです。給与所得のピンハネ率“50%~70%”と比べて、いかに有利かは一目瞭然です。

NISA口座からの配当金は給料3倍アップと同じ

そしてこの“非課税”ですが、株式の売却益のみならず、配当金も非課税で税金がかかりません。通常、上場株式の配当金には“20.315%”の税率で所得税および復興特別所得税、地方税がかかりますが、これらを引かれずに済むのです。

たとえば、Aという銘柄の配当金が「10万円」だった場合、一般口座では税金を引かれて「約8万円」しか手元に残らないところが、新NISA口座では「10万円」まるまる口座に残ります。

これを別の視点から見てみましょう。たとえば500万円を新NISA口座に入金して、Bという銘柄を500万円分購入したとします。その銘柄の配当性向が4%、つまり株価(500万円)の4%の配当金をもらえるとします。配当金にかかる税金は非課税ですから、「500万円×4%=20万円」の配当金をもらうことができます。

これを給与所得に当てはめてみるとどうでしょうか。給与所得のピンハネ率が50%だとすれば、手取りで20万円もらおうとするなら倍の「40万円」を給料額面でもらわないといけません。さらにピンハネ率66%だとすれば、手取り金額20万円にするには「3倍の60万円」を給料額面でもらわないといけません。

一言で言えば、「とんでなく割が悪い」としか言いようがありません。その点、新NISA口座でもらう配当金は、20万円なら額面通り“20万円”きっちり入ります。給与所得と比べて、どれだけ有利かわかるというものです。

新NISA口座で資産を増やしていく、または配当金でもらうというのは、様々な名目でピンハネされる給料の手取りでもらうお金の2倍~3倍稼いでいるのと同じことなのです。

長田 淳司

サラリーマン投資家

※本記事は『新NISAはほったらかしが9割』(双葉社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

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