「ラ・レアルでタイトルを獲得したい」…久保建英が語る契約延長の喜びとソシエダでの目標

レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英が、クラブとの契約延長や今後の目標について語った。21日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。

2001年6月4日生まれで現在22歳の久保は2022年夏にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ完全移籍で加入。昨シーズンは公式戦44試合の出場で9ゴール9アシストという成績を残し、10年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に大きく貢献すると、在籍2年目の今シーズンも攻撃の主軸として躍動。ここまで公式戦29試合で7ゴール4アシストをマークし、昨年9月には日本人選手として初めてラ・リーガの月間MVPを受賞した。

複数のメガクラブからの関心も噂されていた中、久保は現地時間2月12日にレアル・ソシエダとの契約を2029年6月末まで延長。契約解除金はこれまでと同様の6000万ユーロ(約98億円)程度に設定された一方、年俸額はチーム内トップクラスまで引き上げられたことが現地の複数メディアによって報じられている。

久保はレアル・ソシエダとの契約延長について「契約更新というのは双方が合意し、満足していることを意味しています。僕の場合も同じでここで非常に満足していますし、現時点ではクラブも満足しているとうことでしょう」とコメント。サポーターから愛されていることについては「ここでは本当にみんなに愛されています。理由は分かりませんが、僕が良い人だからじゃないですかね。僕も家族もとても幸せです」と冗談を交えつつ感謝を語った。

2019年夏のレアル・マドリード加入後はレンタル移籍を繰り返す日々を過ごした久保。当時はシーズン毎に所属チームが変わっていた一方、現在はレアル・ソシエダで確固たる地位を築き、周囲の選手との連携も深まっている印象だ。久保はレアル・ソシエダ加入の決断について「一つの道を進むと決めた時にはその道が正しいものであると願っています。現在は予想を遥かに上回っているし、非常に満足しています」とコメントしつつ、今後の目標については次のように明かした。

「タイトルを持ち帰るという決意でアジアカップに臨みましたが、それは叶いませんでした。僕の今の目標はラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)でタイトルを獲得することです。火曜日には重要な試合(コパ・デル・レイ準決勝セカンドレグ)が控えています。チームメイトは既にタイトルを持っていますが、僕はプロとしてタイトルを獲得したことがありません。だからこそそれを実現したいと思っています」

久保が言及したコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグに加え、現地時間3月5日にはパリ・サンジェルマン(PSG)とのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16セカンドレグを控えているレアル・ソシエダ。久保も「集中力を失う必要はありません。人生を変える可能性がある試合がもうすぐ2つあります」と意気込みを語った。

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