広東省と浙江省が合計2兆元の年間投資へ、中央政府の成長けん引指示受け

[北京 21日 ロイター] - 中国の広東省と浙江省が今週、さまざまな大型プロジェクトに合計で年間2兆元(2782億2000万ドル)を超える規模の投資を行うと表明した。「固定資本投資を拡大し、経済成長のけん引役にせよ」という中央政府の指示を受けた措置とみられる。

中国指導部は昨年12月の中央経済工作会議で、主要な省の政府に対して成長を主導する役割を果たすことで国家経済に貢献するよう命じていた。それ以降、財政に余裕がある一部の省は、インフラ投資加速を約束したり、高付加価値セクターの拡大を計画したりしている。

広東省は1508件のプロジェクト向けに1兆元余りを投じる計画で、具体的には次世代の情報技術や新たな産業用素材、高性能工作機械の開発などが含まれるという。

同省が1月下旬に公表した報告書によると、今年の固定資本投資伸び率目標は昨年の2.5%から4%に引き上げられた。

省都の広州市は白雲国際空港の拡張や、ホンダと広州汽車集団の合弁会社の新エネルギー車生産能力増強などに3805億元を投資する。

一方浙江省も、原子力や新エネルギーなど1000を超えるプロジェクトに1兆元以上を投じる方針だ。

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