「いつ叩いてたの?」と言われた!ティンパニ奏者が演奏の苦労を語る!

2月15日の「おとなりさん」(文化放送)は、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団・首席ティンパニ奏者の安藤智洋さんがアムステルダムからリモート出演。ティンパニ奏者の苦労を語っていただいた。

ふかわりょう「ティンパニと聞いて絵が浮かばない人もいると思うんですけど、だいたいオーケストラの後ろのほうにいて、何て言うんでしょう? 鼓が……」

安藤智洋「太鼓を4つくらい並べて叩く感じですかね?」

ふかわ「大太鼓のように垂直じゃなくて、水平に泉のように並べてる。打楽器って音程はあるけど、あまり気にならないじゃない。でも、ティンパニは音程が命ですよね?」

安藤「そうなんですよ。はっきり聞こえちゃうんですよね」

ふかわ「音程をチューニングするつまみが縁に時計の文字のように付いてるんですよね」

安藤「ねじみたいなのが付いていたり、ペダルを足で操作して音を変えたりというのもありますね」

ふかわ「演奏中に変えるということですか?」

安藤「そうですね。演奏中に音を変えなきゃいけないのですが、音を変えて合ってるかどうか確認しないといけないんですけど、あからさまに音を出したら聞こえちゃうじゃないですか? それをいかに聞こえないようにできるかも難しいです」

ふかわ「ティンパニって曲によっては1カ所だけということもありますよね?」

安藤「たまにクラシック音楽に馴染みのない友達とかを招待したりするんですけど、終わった後に“ごめん、いつ叩いていたの? 気付かなかった”って言われたことがあります(笑)」

ふかわ「打楽器あるあるかもしれないですね~」

文化放送・坂口愛美アナ「1カ所に集中してる時のほうが緊張しそうな気がするんですけどどうですか?」

安藤「一発しかないのに、一発がうまくいかなかった時のくやしさというか、終わってからの残り時間のやるせない気持ちはありますね(笑)」

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