暴力団が出資、経営に関与している大宮の不動産会社…実態を隠し口座を開設、代表取締役の男性逮捕 暴力団は大口の出資者、「何も話すことはありません」と語る64歳…その後なぜか不起訴に

代表男性が不起訴に 暴力団関連企業が口座開設、容疑で逮捕されていた=さいたま市大宮区

 2017年9月、金融機関で口座開設を申請し通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして、1月31日に詐欺の疑いで埼玉県警捜査4課などに逮捕されていた、さいたま市西区の会社代表の男性(64)について、さいたま地検は21日までに不起訴処分とした。処分は20日付。処分理由は明らかにしていない。

■暴力団、大口の出資者か(以下、初報記事)

 暴力団関連企業であることを隠して銀行口座を開設したとして、県警大宮駅周辺地区暴力団壊滅集中取締本部(捜査4課、大宮署など)は1月31日、詐欺の疑いで不動産賃貸業「グラン企画」(さいたま市大宮区)代表取締役の男(64)=同市西区=を逮捕した。

 逮捕容疑は住吉会傘下組織の暴力団員が同社の経営に関与していることなどを隠して、2017年9月4日、金融機関職員に対して口座開設を申請し、通帳1通とキャッシュカード1枚をだまし取った疑い。

 同本部は内偵捜査で男の犯行を特定。暴力団員は同社の大口の出資者だという。男は「何も話すことはありません」などと供述しているという。

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