原爆放射線の影響調べる「放射線影響研究所」 移転先の新施設イメージ公表 着工遅れるも完成時期に変更なし 広島

広島市南区にある放射線影響研究所は、移転先として新たに建設する施設のイメージを示しました。

放射線影響研究所は、広島市南区の広島大学・霞キャンパスに移転することが決まっています。

医師などでつくる21日の地元連絡協議会では、移転先として広島大学病院の真向かいに10階建ての施設を建設することなどが説明されました。被爆者の血液などの生体試料を安全に保管するため、最先端の設備を整えるとしています。また研究者同士が集えるコミュニケーションスペースが各フロアに配置されます。

今年度中としていた施設の着工については、資材の高騰などで来年度に持ち越されることになりましたが、2025年度の完成目標に変更はないということです。

一方、被ばくの遺伝的影響を調べる「ゲノム解析」は、8月にも本格調査を始めるということで、対象となる約500家族に対し、今月から同意を取り始めているということです。

© 株式会社中国放送