オスプレイ飛行再開、米側から事前調整「来ていない」 木原稔防衛相、再開時期は「予断を持ってお答えするのは難しい」

米軍オスプレイの事故原因に関する報道などについて見解を述べる木原稔防衛相=22日午前、国会内

 【東京】木原稔防衛相は22日午前の記者会見で、日本に配備されている米軍オスプレイについて、米側から飛行再開に向けた事前調整は「来ていない」と説明した。

 昨年11月に鹿児島県屋久島沖で発生した米空軍オスプレイの墜落事故を巡り、空軍特殊作戦司令部は今月20日、原因となった機器の故障を特定したと公表。

 米軍は現在、全機の飛行を停止しているが、一部の米メディアは数週間以内に再開するとの見方もあると報じている。

 木原氏は「事故状況や安全対策についての確認作業をこれまでも行っており、米側の調査や分析作業は現在も継続している」と強調。

 その上で「米国防長官から関係部署に対し、日本国内のオスプレイの運用前には、必ず日本政府と調整を行うよう指示が出されている」と改めて説明し、現時点で調整はないと述べた。

 今後の飛行再開は「予断を持ってお答えするのは難しい」とし、米軍の再開に向けた対応が適切かどうかを「主体的に判断する」との考えを示した。

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