あす、サンフレッチェ広島が夢のスタジアムで開幕戦! 9年ぶりのリーグ制覇へ 青山敏弘選手・21年目の覚悟に迫る

【動画】夢の器 まちなかスタジアムを支える裏方の日々

2月10日、エディオンピースウイング広島のこけら落としとして行われたプレシーズンマッチ。サンフレッチェの新たな歴史が刻まれたピッチにその人は立っていました。

サンフレッチェ広島の青山敏弘。2024年、21年目のシーズンを迎えるチームの顔です。この日、スタメンに抜擢されたチーム最年長の37歳は、前半の45分間、体を張り、全力でピッチを駆け抜けました。

■サンフレッチェ広島 青山敏弘選手

「自分自身も、そしてクラブも、ファン、サポーターのみなさんも、みんなが待ち望んでいた新スタジアムだったので、広島のサッカーの歴史の新たな1ページをみんなとともに開けたと思うと、本当にうれしく思います。」

2月13日、10日後のシーズン開幕に向け、調整するチームの中に青山もいました。全体練習終了後、ほかの選手がクラブハウスに引き上げたあと、青山はいつも一人ボールを蹴り続けています。

Q.リーグ開幕に向けて心境の変化は?

■サンフレッチェ広島 青山敏弘選手

「キャンプ終わって、こけら落とし終わって、ここからいよいよ開幕なんだなって。やっとスイッチが入ってきた感じがしますね。あの試合自体は、特別な試合だったので、もちろん結果、内容も重要でしたけど、それ以上に広島のみんなの夢というものが、スタジアムにやっと花咲いた。それをみなさんと共有できたことが重要だった。」

多くの壁が立ちふさがったスタジアム建設。自らも街頭に立ち、署名を求めました。そして、ついに実現した夢のスタジアム。そこには想像を超えた光景が広がっていました。

かつて、佐藤寿人とのホットラインで、チームを3度のリーグ優勝に導いた青山。日本代表としてワールドカップに出場。2015年には、リーグMVPにも輝きました。しかし、この2年は出場機会が激減。ベンチ入りすらままならない日々が続きました。その中で、心の支えにしていたのが、建設が進む新スタジアムでした。

■サンフレッチェ広島 青山敏弘選手

「やっぱりあのスタジアム、新スタジアムのピッチに立ちたいっていうね、こだわりが、どうしても捨てれなかったですし、あのピッチが自分にまた新たなパワーをね、与えてくれるんじゃないかと。」

9年ぶりのリーグ制覇へ、チーム最年長の37歳は強い覚悟を持って21年目のシーズンに臨もうとしています。

■サンフレッチェ広島 青山敏弘選手

「やっぱり、このチームでもう一回タイトルを取りたい、リーグチャンピオンになりたい、自分ができる全てをぶつけていきたい、そう思っていますね。」

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