古い家電は発火のリスクも! エアコンのベストな買い替え時は?

古い家電は発火のリスクも!

エアコンは10年で買い替えよう

壊れてから慌てないためにあらゆる期間をチェック ※写真はイメージ

「家電は壊れたときが買い替えどき」と思っている人も多いと思います。もちろんまだ使えるのに買い替えるのはもったいないという考えもありますが、古くなった家電の中には経年劣化による発火やケガのリスクがあるものも。また近年の家電は省エネ化が進んでおり、買い替えることで電気代が大幅に安くなる場合もありますので、該当する場合は壊れる前に買い替えを検討しましょう。

家電の寿命は、製品の使用状況によって異なるため一概にはいえませんが、一つの目安になるものがあります。それが、メーカーが定める「補修用性能部品の保有期間」です。家電製品の生産終了後、補修用品を保管する期間のことで、エアコンがもっとも長くて10年、冷蔵庫は9年、ドラム式洗濯乾燥機は6年とされています。言い換えれば、この期間が過ぎると不具合が多くなるため、修理するより買い替えた方がいいと考えられているということになります。

さらに長期間使用すると発火やケガのリスクがある5品目(換気扇、エアコン、扇風機、洗濯機、ブラウン管テレビ)には「設計上の標準使用期間」の表示が義務付けられています。期間は製品によって異なりますが、こちらもエアコンは10年とされています。

特にエアコンは夏場に壊れると熱中症のリスクを伴うため、壊れる前に買い替えるべき家電のひとつ。2022年にはエアコンの新省エネ基準法が策定され、今後ますます省エネ化が進むことが期待されていますので、買い替えのメリットも実感できるのではないでしょうか。

教えてくれたのは…田中真紀子さん

年間300以上の家電の記事執筆や監修をする家電のプロ。主婦目線の家電選びや使い方に定評があり、テレビ・ラジオ出演も多数。All About白物・美容家電ガイド

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