株式市場、規模や流動性で大きく成長とみること可能=鈴木金融相

Shinichi Uchida

[東京 22日 ロイター] - 鈴木俊一金融相は22日の衆院予算委員会で、日経平均株価が史上最高値を更新したことに関連し、株式市場の成長は株価以外に時価総額や市場の質などさまざまな観点からの評価が考えられると指摘した上で「規模や流動性の面からは大きく成長しているとみることもできる」と語った。

藤巻健太委員(維新)の質問に答えた。

鈴木氏は、株価はバブル期の1989年12月と同じ程度になった一方で、時価総額は1989年1月末には約485兆円だったのが2024年1月末には895兆円と倍近い規模になり、月間の売買代金も1989年1月は約27兆円、24年1月は約91兆円となっていると説明した。

株価動向に関しては、様々な要因により市場で決まるもので、特定の要因にコメントすることは控えるとした。金融庁として引き続き市場の動向を注視していくという。

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