車を奪って女性を絞殺、31歳男に無期懲役 鹿児島地裁、殺意否定した被告の主張退ける

 鹿屋市で2020年、交流サイト(SNS)で知り合った会社員女性=当時(35)=を絞殺し車を奪ったとして強盗殺人や死体遺棄などの罪に問われた無職の男(31)=本籍肝付町=の裁判員裁判判決公判が22日、鹿児島地裁であった。中田幹人裁判長は強盗殺人罪と死体遺棄罪を認め、求刑通り無期懲役を言い渡した。

 被告は初公判で「殺すつもりはなかった」と殺意を否定。シートベルトで絞殺したとする検察側の主張がどの程度評価されるかが争点だった。

 判決によると、被告は20年9月16日、鹿屋市の商業施設駐車場に止めた女性の軽乗用車内で、車を自由に使用させるよう要求。シートベルトで首を絞めて殺害し、車を奪って女性を垂水市の土手に遺棄した。

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