UターンフェアGWに前倒し 新卒者確保のため盆から変更、和歌山・田辺

Uターンフェア実績

 紀南合同企業説明会「Uターンフェアin田辺」(実行委員会主催)の開催日程が、従来の盆の帰省時期から5月3日に変わる。Uターンフェアは来場者の減少傾向が続いている。実行委は「前倒しにより大学新卒者を増やし、歯止めをかけたい」と話している。

 Uターンフェアの来場者数のピークは2000年の272人。09年を最後に200人を切っており、18年以降は100人にも届いていない。22年は過去最少の56人で、23年も67人にとどまった。

 一方、コロナ下での採用控えで一時減少していた企業の参加は、回復している。22年は50社(採用計画202人)、23年は53社(223人)が参加した。人材の需要と供給の差は大きく開いている。内定は22年が11人、23年は8人だった。

 23年の来場者のうち、大学、大学院の新卒予定者は9人で、全体の1割超。高校や高専、専門学校、短大の新卒も10人に満たない。参加企業からは「大学生は夏までに就職活動を終えている場合が多く、新卒の確保が難しい」という声が以前から出ていた。

 実行委は「5月開催で新卒を確保したい。職業安定所では5月は求職者数が多い時期で、夏に比べ中途・転職希望者も減少するとは考えにくい。ゴールデンウイークは盆同様に帰省しやすい」と期待している。

■参加企業を募集

 実行委員会はUターンフェアの参加企業を募集している。ガーデンホテルハナヨアリーナ(和歌山県田辺市文里2丁目)で午後1時~4時。上限50社。参加費は1社2万円。申し込みは3月1日まで。募集要項や申込書はUターンフェアのホームページに掲載している。

 問い合わせは田辺商工会議所(0739.22.5064)へ。

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