【重版情報】『静かに退職する若者たち』新入社の季節を控えた今、人事担当者やマネジメント層必読の一冊

2024年1月24日に発売された『静かに退職する若者たち――部下との1on1の前に知っておいてほしいこと』(金間大介 著)が反響を呼んでいる。新入社の季節を控えた人事担当者やマネジメント層に好評で、発売まもなく重版が決定した。

本書の執筆にあたり、2年かけて101人の企業人事や管理職を調査した「101ヒアリング」では、約7割の人事担当者が「思いもよらない若手の退職」を経験している。若手の離職は、人手不足の企業にとって死活問題で、昨今は「相談せずに」退職する若者も増え、世代間のコミュニケーションに課題を抱えているマネジメント層も少なくない。

若者の離職理由のひとつとして著者がクローズアップするのが「いい子症候群」。彼らの「横並びでいたい」「場を乱さないための演技をする」などの特性が、年配者の目には一見若者らしい前向きさと協調性がある「いい子」に映る。この本音のつかみづらさが、突然の退職につながっていると分析する本書について、SNSには「若手も上司もどちらにも読んでほしい」「1on1の前に読んでよかった」などの感想があがっている。

「世代間ギャップ」「コミュニケーション・ギャップ」をどう埋めるのか? 解決策の1つとして、多くの企業では「1on1ミーティング」がなされている。しかし、効果的に実施できている企業は一握りだ。そして、若者が何も言わずに辞めていく。なぜ、うまくいかないのか? 今の職場の若者はいったい何を考えているのか?

本書は、1on1を核とした世代間コミュニケーションの問題を切り口に、職場の若者を多面的に分析。その過程で、退職代行サービスを使う若手社員、ブラック企業もホワイト企業も不安という若者たち、アメリカ発の静かな退職との比較、とにかく正解を教えてもらおうとする姿勢など、今どきの「職場の若者像」に迫る。

今の「職場の若者」を理解したい経営者、若手社員とのコミュニケーションに苦慮する上司・先輩、若手社員の退職を防ぎたい採用担当の人事部職員、必読の1冊。「わかり合えない職場」の処方箋だ。

(文=リアルサウンドブック編集部)

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