田中美久&飯島寛騎が明かす“ラブサイコスリラー”衝撃作の舞台裏『シンデレラ・コンプレックス』インタビュー

By TV LIFE

2月29日(木)にスタートする、MBSドラマ特区『シンデレラ・コンプレックス』(MBSほか 毎週木曜 深夜0時59分ほか)でW主演を務める田中美久さんと飯島寛騎さんにインタビュー。演じるに当たって意識したことやお互いの印象などを聞きました。

本作は、韓国発の縦型マンガ・Webtoonに登場後4億Viewを突破した、人気イケメン教師と教え子の女子高生の禁断の不倫から始まる過激でセンセーショナルな衝撃作を実写ドラマ化。

誰もがうらやむ理想の教師夫婦の陽介(飯島)と舞(宇垣美里)。しかし陽介は、クラス内でアイドル的人気を誇る女子高生・由良(田中美久)と不倫をしていた…。「この女子高生、何かがおかしい―」妖しさと中毒的な魅力を兼ね備えた由良は、ある大きな秘密を抱えていた。やがて夫の不倫から復讐を心に誓う妻・舞と、謎多き同級生・工藤(森愁斗)の思惑が絡み合い、恐ろしい事態へと展開していく。


◆本作に出演されることになっていかがでしたか?

田中:韓国発の縦型マンガ・Webtoonで4億Viewされていて、メークさんだったり、いろんな周りの方が原作を読んでいて、私も知っていたので、出演することになって本当にびっくりしましたし、うれしい気持ちになりました。また、アイドル卒業後初のドラマ出演になるので、緊張や不安もありつつ、たくさんの方に助けていただいて、すてきな作品になったなと思います。

飯島:台本を頂いて読んだ時に「なんだこの狂った作品は!」という印象を受けました。僕自身、生徒役は何度か演じたことがありますが、教師役は初めてだったので「教師か。面白そう」と思っていたら、まさかの妻もいながら、女子高生と不倫をするという、とんでもないキャラクターでした(笑)。これは視聴者の方を巻き込んでいけるキャラクターだなと思いましたし、読んでみて一気に作品の世界に入ったので、ぜひ演じたいと思ってやらせていただきました。

◆役設定を最初に聞いた時、どんな印象を持ちましたか?

田中:アイドル卒業後に演じる役としては「みんなびっくりするだろうな」と思いました。由良はいろんな過去があったから今があって、何をしでかすか分からない人で、本当に衝撃的な内容ですし、キャラクターだなと思っていますが、陽介さんは本当にダメな人だなと。舞さん(宇垣)はわりとまともな人ですが、現実で会ったら怖いなという、みんなそれぞれコンプレックスを抱えている登場人物ばかりです。

飯島:まさしくその通りです。お芝居をやっていくにつれて、どんどん陽介のことを嫌いになっていくようで、由良もそうだし、舞を演じている宇垣さんも目が怖かったので、女性を怒らせてはいけないんだと学びました(笑)。皆さんそれぞれの普通が違うからこそ、いろんな違いを巻き込んでいって、話が進むにつれてどんどんヒートアップしていくのですが、僕が演じた陽介は、自身の家庭環境は普通だと思っているんです。陽介は、欲望に欲望が詰まった人間らしいキャラクターなので、そこは本を読んでいて、絶対に生かしたいなという気持ちになって、監督やプロデューサーと相談しながら作らせてもらいました。

『シンデレラ・コンプレックス』田中美久©「シンデレラ・コンプレックス」製作委員会・MBS

◆田中さんは今回ドラマ初主演ですね。

田中:最初は不安もありましたが、たくさんの方に支えていただいて、それも解消していく中で由良を演じることができたので、この作品がより多くの方の目に留まったらいいなと思っています。そして、原作が人気の作品なので、たくさんの方に面白いと思ってもらえるように届けられたらと思って、みんなの力を借りて頑張りました。

◆共演する前の印象と、一緒にお芝居をしてみての印象を教えてください。

飯島:初めましてがスチールを撮る時だったのですが、お話させてもらって、ふわっとした方だなという印象を受けました。その撮影の日がクリスマスに近かったこともあり、田中さんはクリスマスプレゼントを全員に用意していて、「初めてクリスマスプレゼントもらったよ」とみんなが感激していました。それぐらい本当に優しい方で、そこから作品に入って、由良に日に日に目が怖くなっていきました(笑)。

◆役が乗ってきているなと感じたということでしょうか?

飯島:後半は特に。由良の真っすぐさ、ピュアさが僕にどんどん刺さってきて、周りを巻き込んでいって。だから僕自身が恐怖だったんです。周りをどうにかしなきゃいけないという、必死な人間らしさがあったからこそ出てきた、怖いという感情になりました。でも、すてきでした。

◆田中さんは飯島さんの印象はいかがでしたか?

田中:飯島さんはいろんなお芝居をされている方なので、本当に支えになっていただくことが多かったです。自分がどうしていいか分からないことも、スチール撮影の時から「もっとこうした方がいいんじゃないか」とこだわっている姿を見て、私も頑張ろうって思えたので見習いました。

飯島:照れますね。

◆由良に共感できるところはありましたか?

田中:演技が終わった後に、「私、何をやっているんだろう」と思うこともありますが、由良は本当に感情に正直で、もともとのコンプレックスだったり、いろんな過去があったからこそ、自分が欲しいと思うものに対して真っすぐ。そういったところは私もうそが嫌いなので、真っすぐ生きたいなと思っていますし、自由が大好きなので、ちょっと似ているなと感じました。

◆田中さんは最恐ヴィランな女子高生ということですが、何か意識されたことはありますか?

田中:由良に寄せるために、黒髪にしてツインテールにしていました。このツインテールがエクステだったのですが、意外と重くて大変でした…。そして、メークもピンク系を意識しましたし、ネイルは由良と同じネイルにしました。

飯島:教室でもひときわ目立つキャラクターだった。

田中:衣装合わせの時にたくさんいろんな洋服を用意してくださって、そこから実際に由良と同じぐらいの若い世代の子たちに合わせた洋服にしようとなったんです。そうしたら撮影中に私と本当に同じ格好をした一般人の方が現れて、「こんにちは」ってなりました(笑)。 本当にいるんだとびっくりしました。

◆その衣装やメークは自分的に似合っていましたか?

田中:最初は自分の中で違和感がありましたが、不思議なことに由良をどんどん知って、演じていくにつれて、逆に「この格好じゃないと私生きていけない」というくらい、由良として似合っていた感じがします。

飯島:自然に着こなして、現場で「さすが、田中美久!」となっていました。

『シンデレラ・コンプレックス』飯島寛騎©「シンデレラ・コンプレックス」製作委員会・MBS

◆飯島さんは本作の“ラブサイコスリラー”というジャンルを聞いて、どのように思われましたか? また演じるに当たって意識したことはありますか?

飯島:まずはキャスト、スタッフをとりこにしないといけないなと思って、どんどんアイデアを出しました。由良や舞(宇垣)とのラブのところは愛情だったり、ふわっとした浮ついた浮気心という部分は、いやらしさもありつつ、でも陽介としての本心もあるように意識しました。

◆飯島さんは教師役を演じられていかがでしたか?

飯島:英語の教師ということで、発音よく、そして分かりやすく生徒に教えるという、普通の授業を意識していました。由良との動揺はなるべく出さないように、学校の授業以外のシーンでも大人のたたずまいを意識しました。

◆共演者さんとのエピソードも教えてください。

田中:宇垣さんとはこのドラマで仲良くなって、クランクアップした次の日に2人で鍋を食べに行きました。今度はお昼に和食を食べに行こうと約束をしています。

飯島:本編では見られないね(笑)。

田中:本編では舞さんと由良はバチバチなんですけど、私と宇垣さんはめちゃくちゃ仲良しです!

飯島:女子会感があったから、僕はあまり邪魔しないようにしていました(笑)。でも、おいしいご飯屋さんの話をしていることもあって、その時は「それどこ?」と聞いて、盗めるところだけ盗んでいました(笑)。

◆工藤役の森愁斗さんとはいかがでしたか?

田中:口にガムテープを貼るシーンなど、いろんなシーンがあるんですけど、森さんのファンに怒られないかな…と思いながら、でも森さんも意外とノリノリでやってくれるから、やりやすかったです。

飯島:工藤が結構狂っているんだよね。

田中:そうなんですよね、由良と同じくらい。

飯島:僕は直接2人でやりとりするシーンはなくて。現場が一緒だった時に遠くから見ていたことがあったのですが、程よい感じの気持ち悪さを工藤から感じました。

田中:工藤が愛くるしかったです。

◆そのほかに、撮影現場で印象的だった出来事はありますか?

田中:私が舞さんに「泥棒猫」というせりふがあったんですけど、間違えて「いたずら猫」と言ってしまったことがありました(笑)。

飯島:本当に和気あいあいとしていて、カメラが回っていない時は作品の雰囲気とは違う明るい話が多かったですかね。僕は謎に宇垣さんとカバディをすることが多かったです(笑)。陽介や舞が止められるシーンが多くて、最初宇垣さんが陽介を止める時、絶妙にダサいポージングで止めてきたんです。それを僕が避けたら急にカバディが始まって、そこからそういう止めるシーンごとに2人でカバディをやって、「遊ばないで!」とちょっと怒られるということがありました。ただ、重たい感情を持ったりするシーンもあるので、そこはみんな静かに現場を作ったりしていました。

◆最後に、メッセージをお願いします。

田中:すごくいい作品になったなと思っていて、放送が楽しみだなという気持ちでいっぱいです。たくさんの方の心を動かせる作品になったらいいなと思います。

飯島:『シンデレラ・コンプレックス』は、深夜帯の放送ということで、それくらい刺激的で、みんなが夢中になれる作品ですので、ぜひリアルタイムでも楽しんでほしいです。また多くの方にこの作品の魅力が伝わったらいいなと、作りながらずっと思っていたので、見て絶対後悔ないと思いますので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

PROFILE

田中美久
●たなか・みく…2001年9月12日生まれ。熊本県出身。B型。

飯島寛騎
●いいじま・ひろき…1996年8月16日生まれ。北海道出身。B型。

番組情報

『シンデレラ・コンプレックス』©「シンデレラ・コンプレックス」製作委員会・MBS

ドラマ特区『シンデレラ・コンプレックス』(全7話)

MBS:2024年2月29日(木)スタート
毎週木曜 深夜0時59分~

テレビ神奈川:2024年2月29日(木)スタート
毎週木曜 午後11時30分~

チバテレビ:2024年3月1日(金)スタート
毎週金曜 午後11時~

テレビ埼玉:2024年3月6日(水)スタート
毎週水曜 深夜0時~

とちぎテレビ:2024年3月7日(木)スタート
毎週木曜 午後10時30分~

群馬テレビ:2024年3月7日(木)スタート
毎週木曜 午後11時30分~

<配信>
MBS放送後にTVer、MBS動画イズムで1週間見逃し配信あり
FODにて見放題独占配信(2月29日(木)深夜1時29分~配信予定)

<出演>
田中美久、飯島寛騎/森愁斗、堀井新太、大澄賢也/宇垣美里

脚本:舘そらみ
監督:宮本秀光、島添亮
制作プロダクション:ソケット
製作:「シンデレラ・コンプレックス」製作委員会・MBS

公式HP:https://www.mbs.jp/cinderella_complex/
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公式TikTok:@drama_mbs
公式Instagram:@dramatokku_mbs

©「シンデレラ・コンプレックス」製作委員会・MBS

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