環境に優しい素材で花束包む バイオマス素材のフィルム使用 福島県川俣町の保原屋生花店、23日から販売

「環境を守る意識を広げたい」と語る八巻代表(左)

 福島県川俣町の保原屋生花店は23日から29日まで、バイオマス素材のフィルムで包んだ花束を町内2カ所で販売する。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実現を後押しする狙いで、売り上げの一部は「緑の募金」に寄付する。

 同社によると、同様の取り組みは県内で初めて。フィルムはトウモロコシやサトウキビなどのデンプンを原料としている。通常の石油由来の製品に比べ、製造時などの二酸化炭素排出量を大きく減らせるという。生分解性があるため環境への負荷が少ない。

 販売は同店の他、リオン・ドール川俣店で実施する。アルストロメリアやガーベラ、スターチスなどをセットにする。価格は1束440円~550円(税込み)。今回は期間限定となるが、販売状況を見ながら継続するかを検討していく。

 八巻大代表は「販売を通じ、環境を守る意識を広げていきたい」と話している。

(県北版)

© 株式会社福島民報社