ENNE、特定原付「ENNE T350 Pro」発売。前機種から発電能力8倍、2倍の航続距離

同機はT250に搭載をした発電機能を8倍にまで高め、同じバッテリー容量の他の特定原付に比べて2倍の航続距離を実現したという。

ENNE T350 Pro

2023年6月に発売したENNE T250は特定原付で唯一のペダル付き車種として、累計で10000台を販売。ENNE T250は特定原付という性質上ペダルをタイヤに連結することができない構造の中でどのように航続距離を伸ばすかということをテーマに開発された。この発電機構は特許も取得している。ENNE T350 Proは発電量を8倍に向上させ、モーターも250Wから350Wへパワーアップをさせたという。

ENNE T350 Proはリアキャリアに本機専用のコンバーターキットを搭載し、50RPMから100RPMのケイデンスで発電機を回すことで、発電機はバッテリーと同程度の電圧を生成することが可能となったという。50RPMから100RPMのケイデンスはゆっくり自転車をこぐくらいのスピード。ペダルの重さは必要な電力により変化しますが、ギヤなしの自転車を平坦な場所で漕ぐくらいの負荷となる。新設計のアクセルを回すだけで電動バイクのように乗ることも可能。

T350 ProとT250の発電量比較

発電機能の使い方

充電を忘れた、充電する時間がない、思わぬ遠出をしてしまったという場合でも、アクセルを使って電動バイクとして使用できる。

キックボードタイプや他の自転車タイプの特定原付ではバッテリーを長持ちさせる機能がそもそもついていない。特定原付のバッテリーが切れてしまえば、ただの重い荷物になってしまう。そんな時、ENNE T350 Proならペダルをこぐことにより残りのバッテリー消費を大きく減らすことができるので、バッテリー切れという最悪の事態を回避できる。

また、特定原付に使用されるモーターでも回生ブレーキを搭載することは可能だが、通常は25km/h以上で走行していないとほとんど電力を発生しないばかりか、内部構造の複雑化により故障リスクが大きくなるという。ENNEは特定原付における航続距離向上に最も適した形は発電ユニットの搭載であるという結論にたどり着いたという。

ENNE T350 Pro専用コンバーターユニット

スペック

▶︎ENNE

© 株式会社プロニュース