出産直後のつぶやき1位は「……やっと出た」。2位「ありがとう、がんばったね」。3位は出産の壮絶さを語る、あの言葉だった!【リアルママボイス】

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「たまひよ」アプリユーザーに「ズバリ!出産直後、あなたが最初に言った言葉(もしくは心でつぶやいた言葉)を教えてください」と、質問。「やっと出た」「ありがとう、がんばったね」に続いた3位は「出産はもういいわ(=やりたくない)」でした。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に聞きました。

「まずタピオカを飲ませて~‼」と半狂乱、助産師さん蹴とばしてドアまで吹っ飛ぶ、などなど。出産爆笑エピソード

この一言に尽きるのよ、ダントツ1位は「やっとでた」「やっと終わった」

「『あー!やっと出た~!痛いの終わった~!』の印象が強すぎ。正直、生まれた瞬間の産声も覚えてない。今はそれをすごく後悔しています」(さっぴぃ)

「『終わった~』しか出てこなかったです。子宮口全開から4時間もいきみ続け、吸引分娩に切り替わり、『早く終わらせたい……』の一心でした」(なお)

「『うわー!やば!出てきた!』です。絶対に泣くと思っていたけど、実際は感動より達成感が勝りました」(ニシキドユ)

「『やっと終わった~、可愛い~』と、言いました。正直、疲れすぎて感動はしなかったです」(みっちゃん)

「絶対泣くだろうと思っていたし、生まれてきてくれてありがとうって言いたいと思っていましたが、『終わったーーー!!!』の一言でした(笑)」(てん)

「生まれてきてくれてありがとう」「がんばったね」の感謝の言葉

「生まれた瞬間は『すぐ泣いてくれた~!苦しかったよね、ごめんね、頑張ったね』と、娘に言いました。途中、心拍が下がって吸引分娩になったので、とにかく苦しんでいる娘を早く出したいと思っていたので、生まれた瞬間は感動より安心感の方が強かったです」(ちゃんしお)

「『あ~、良く生まれてきたね。頑張ったね!』です。ひたすら『頑張ったね』と、言っていた気がします」(黄色いひよこ)

「出産直後は少し間があっての産声だったので、ちゃんと生きていたと安堵。腕の中で初対面した時に『お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう』と、言いました」(ちゅうたろ)

壮絶すぎて思わず本音がポロリ「出産はもういいや」&「無言」

「2人目はないな……です」(あやたか)
「もう二度とこの痛み味わいたくない!でした」(さっちゃん)
「痛すぎて呆然。『もう4、5年は出産いいわ』でした(笑)」(くらげ)

「帝王切開で麻酔はしているとはいえ、胃痛のような痛みや、おなかの上の方に機材を置かれる感覚があったり、血圧が下がり息苦しくなったりと大変でした。その後も痛み止めが効くまで悶え苦しみ、出産はこりごりと思いました」(ゆきち)

「何で人は子どもをほしいと思うのか……」(NANA)
「ため息しかでなかった」(ゆー)
「もうとにかくきつすぎで体力もなく、カンガルーケアを断るほどグッタリでした」(おうちゃん)

次に多かったのが、言葉というより「赤ちゃんにツッコミ」でした。

あれ?思っていたのと違う…?!赤ちゃんにツッコミ

「初産では、夫も私も出てきた我が子を見て『……』と、無言に。実は2人とも同じことを思ってたんです。それは生まれたての赤ちゃん姿が思っていたのと違いすぎて、『デカっ!青っ!』と、びっくりしていたのでした」(はる)

「わが子との初対面でかけた言葉は『大きい~』でした(笑) 頭が大きくて骨盤におりてこず、陣痛に耐えた後の緊急帝王切開でした。先生からも『これは大きいね』と、言われてました」(なっちゃん)

「41週で生まれたのに小さくて、第一声は嬉しい言葉やおめでたい言葉よりも『ちっさっ!!!』でした(笑)」(あーさん)

「娘のときは産声の低さに『声ひく!』。息子のときは天パのくるくるな髪の毛に『え、くるくる過ぎない?』って言いました」(ヒゲぴよ)

「夫にそっくりすぎた娘。『〇〇(主人の名前)やないかい!』ってツッコミを入れてしまいました(笑)」(さお)

まだまだあるよ。出産って本当にイロイロなんです!

「『おなかが空いたー!』です。出産するまでずーっとつわりがあり、出産した瞬間におなかがグーッ(笑) カンガルーケアも程々に、出てきたご飯をものの数分で完食。助産師さんに手を叩いて爆笑されました」(nene9)

「『可愛いー!!!』を、連呼していました。その後、泣いている夫に『ちょっと!早く赤ちゃんの写真撮って‼』と、言いました(笑)」(ななさん)

「夫の泣き声で産声がよく聞こえず、『泣いてる⁉ 泣いてる⁉』と、聞きました」(とぴママ)

「第一声は『え、出たの?』だったと思う。赤ちゃんが出てきたのがわからず、ずっといきんでいて、夫に『出たよ、ほらほら』て、肩を叩かれてようやく気づきました」(BTS大好きママ)

「『手は5本ありますか?』でしたー。手じゃなくて指だし、指なら10本だし(笑)」(ゆみゆみ)

「生まれてきてくれてありがとうと言うつもりだったけど、率直な感想で『あったかい』と、言いました」(たまひよ子)

「『あ…はじめまして…』と、思いました(笑) 胎盤を見せてもらいましたが『お疲れ様でした…』と、思いました(笑)」

「夫に『可愛い赤ちゃんに出会わせてくれてありがとう』と言いました」(はな子)
という感動の言葉は少数派でした。
総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に聞きました。

「出産の感動は、あとからジワッとくるもんなんです」と、浜脇先生

「すべてウンウン、その通りと頷きながら読ませていただきました。
初産婦さんの夢を打ち砕くようで申し訳ないのですが、これがリアルな出産なのです(笑)

命をかけて没頭して、命を生み落とすってこういうことなんです。産んだ瞬間は、感動よりも安心感が勝るもの。そしてあとから感動がジワジワくるのです。

コメントでは出産直後は産声が聞こえなかった、カンガルーケアができなかった、という声もありましたが、出産は思い通りにいかないことが多々あります。
出産前になるべく産院や病院のスタッフに『自分はこういったお産をしたい』と伝えて、コミュニケーションをしっかりとってほしいと思います。助産師もこれまでの経験を踏まえて、アドバイスをすることができます。

バースプランに記載するのも手段のひとつですが、会話のほうが妊婦さんが思い描くお産を具体的に把握しやすく、助産師たちも実現できるよう最良の手段を考えてくれます。

ただ、何度も言いますがお産は理想通りにいかないことの方が多いかもです(笑)
バースプランに固執することなく、ママと赤ちゃんの健やかな誕生を最優先に考えましょう」

濵脇文子(はまわき ふみこ)

助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年11月の情報で、現在と異なる場合があります。

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