「島田事件」死刑確定から再審無罪の赤堀政夫さん(94)死去【速報】

1954年の「島田事件」で死刑確定後に再審無罪となった赤堀政夫さんが2月22日午後、名古屋市内で亡くなりました。94歳でした。

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赤堀さんは1954年に静岡県島田市で発生した幼女殺害事件、いわゆる「島田事件」で一度は死刑が確定しながら、1989年に再審無罪を勝ち取りました。死刑事件から再審無罪となったのは赤堀さんが4件目で、その後はありません。

釈放後は、冤罪のない社会の実現に尽力し、1966年、静岡県旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害された「袴田事件」で死刑が確定した袴田巖さん(87)の再審開始に向けた活動にも加わりました。

関係者によりますと、赤堀さんは22日午後、名古屋市内の施設で亡くなったということです。

赤堀さんを長年弁護し、その後、「袴田事件」の弁護団長を務めた西嶋勝彦弁護士(82)も1月に亡くなったばかりでした。

袴田巖さんの姉ひで子さん(91)は「赤堀さんは、ご自身が釈放されてまもなく、5月の浜松まつりのときに、私のところに立ち寄ってくださいました。もう昔のことですが、温かく励ましてくださいました。また、お兄さんとは、巖も、赤堀さんもまだ獄中にいた頃、集会などでよくご一緒しました。お互い励まし合いながら闘ったことを思い出します。ご冥福をお祈り申し上げます」とコメントしています。

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