【サウジカップ/コース分析】デルマソトガケに流れ向くか 「スタミナと機動力問われる舞台」

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日本時間24日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場でサウジカップ(GI、ダ1800m)が行われる。第5回を迎えたビッグイベントに今年も多くの日本馬が参戦。また、今年からJRAで勝馬投票券が発売され、日本にとっても注目度の高いレースとなる。

ここでは、サウジカップのコースにフォーカス。過去4年の傾向から注目馬を導く。

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キングアブドゥルアジーズ競馬場_ダ1800mのコース図

キングアブドゥルアジーズ競馬場は左回りの平坦コース。素材は土由来の砂に松を粉砕したチップが混ぜられており、キックバックも少ない。

時計はかかりやすく、サウジカップの初代マキシマムセキュリティの勝ち時計は1分50秒58。翌年は1分49秒59で、以降も1分50秒台が続いており、日本のチャンピオンズCと似た時計の出方となっている。

ダート1800m戦は、スタートしてから3コーナーまでの800mをひたすら真っすぐ走るワンターンコース。スピード競馬のアメリカ勢が飛ばすシーンがしばしばあり、息を入れる間もない展開になりやすい。先団を見る形で運べる好位勢や、中団から外を回って差してくる馬の好走が目立つ。パンサラッサこそ逃げ切ったものの、基本的に逃げや追い込みといった極端な脚質は厳しい傾向だ。

日本の大将格・レモンポップは前で運んだ際に、激しいペースの1800mに耐えられるかがポイント。ウシュバテソーロは中山1800mで3着と国内ダート唯一の敗戦を喫した。コース形態が近いサウジカップではアメリカ勢との比較でやや分が悪いかもしれない。

前走のBCクラシックでは好位から進んで、勝ち馬ホワイトアバリオに迫ったデルマソトガケは、同競馬場で行われたサウジダービーでも同様の競馬で3着に来ており、脚質的には向きそうだ。

コーナーはややきつめで中山の4コーナーに近く、アメリカならガルフストリームパーク競馬場やデルマー競馬場が似ている。ペガサスワールドCの1、2着馬・ナショナルトレジャーセニョールバスカドール、フロリダダービー勝ち実績のあるホワイトアバリオのコーナリング性能はここでも活きるだろう。

サウジカップ2024は日本時間24日(土)26:40の発走予定。総賞金約30億円、1着賞金約15億円のビッグ・マネーをかけた一大イベントから目が離せない。

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(G.Tsukamoto/SPREAD編集部)

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