2モーターTBWを初採用! ホンダ新型「CBR1000RR-Rファイアーブレード/SP」がエンジン&車体にアップデートを受けて3/1発売

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ホンダは、フラッグシップスーパースポーツ「CBR1000RR-R FIREBLADE」および「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」の各部に仕様変更を施し、2024年モデルとして3月1日に発売すると発表した。

●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ

ウイングレットなどデザイン変更、さらにエンジン強化、フレームも一部新設計に

ホンダは、同社の最高峰スーパースポーツモデル「CBR1000RR-R FIREBLADE」および「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」の仕様を変更し、3月1日よりホンダドリームにて発売する。

変更点は多岐にわたり、エンジン各部の仕様熟成、ホンダ二輪車初の2モーター式スロットルバイワイヤ(TBW)採用、さらにフレームの構成部品を新設計するとともに車体を軽量化、外装ではウイングレット/ミドルカウル/アンダーカウルを新設計とした。

価格は2仕様ともに従来から6万6000円アップの248万6000円/284万9000円に。車体色はSPにレッドおよびブラック、標準仕様にはレッドをラインナップする。

CBR1000RR-Rファイアーブレードは、2020年の初登場時に4速で299km/hに達する超絶パワーが話題を呼び、モトGPマシンRC213Vと同じボアストロークを採用するなど中身も最強マシンにふさわしいメカニズムを採用していた。

標準仕様はSHOWA製サスペンションにニッシン製ブレーキキャリパーを組み合わせており、上級仕様のSPはオーリンズ製の電子制御サスペンション、ブレンボ製フロントブレーキキャリパーを装備するなど専用の足まわりを持つ。

CBR1000RR-R FIREBLADE / SP のカラーバリエーションとスペック

CBR1000RR-R FIREBLADE[2024 model]グランプリレッド

CBR1000RR-R FIREBLADE SP[2024 model]グランプリレッ

CBR1000RR-R FIREBLADE SP[2024 model]マットパールモリオンブラック

主な変更点

― パワーユニット

  • カムシャフトのバルブタイミングおよびリフト量の変更、ピストン頭部形状変更による圧縮比アップなどを図り、中速域の加速性能のさらなる向上に寄与させています。Honda二輪車初となる、2モーター式スロットルバイワイヤ(TBW)を採用。スロットルバルブの開閉を2個のモーターで行うことで2気筒ごとの独立制御を実現し、加速時のスロットルグリップ低開度域のコントロール性や、減速時のエンジンブレーキ効力増加など扱いやすさのさらなる向上に寄与させています。
  • クランクシャフトの形状変更や軽量化により慣性マスを低減し、スロットルグリップ操作に対するエンジン回転の鋭いレスポンスと、スムーズな追従性の実現に寄与させたほか、トランスミッションなどのギア比を変更することで、全車速域での駆動力のさらなる向上を図っています。

― 車体

  • フレームボディーの構成部品を新設計し、軽量化と剛性バランスの最適化を図ることで、狙いとした旋回性と接地感の向上、より自由度の高いハンドリング性能を高次元でバランスをとっています。
  • レースシーンで培ったエアロダイナミクステクノロジーを随所に反映し、ウイングレット、ミドルカウル、アンダーカウルを新設計。ウイングレットは、側面積を小さくすることでリフト抑制効果を確保しつつ、ヨーモーメントを約10%低減させ、軽快性の向上に寄与しています。

― 電子制御

  • 2モーター式スロットルバイワイヤ(TBW)の採用による出力特性とエンジンブレーキ特性の変更に伴い、ライディングモードの各パラメーターを再設定。幅広い走行シチュエーションで感じられる、バイクを操る楽しさや、さらなる安心感の実現に寄与しています。
  • CBR1000RR-R FIREBLADE SPには、ライダーの体重をメーターに入力することで、体重に応じた前後サスペンションの推奨プリロード値を表示する機能を追加しています。

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