「表彰台に戻れて嬉しい…」五十嵐カノア、世界最高峰CT第2戦で強敵相手に準優勝!ファンからは称賛の声「最後までカッコよすぎ」

現地2月21日、ハワイ・オアフ島のサンセットビーチでワールドサーフィンリーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦「ハーレープロ・サンセットビーチ」の男子決勝が行なわれ、パリ五輪サーフィン日本代表に内定している五十嵐カノアが自身2度目の準優勝を果たした。

五十嵐は、準々決勝のヒート1で、米オアフ島・ホノルル出身のセス・モニーツと対戦。開始早々、両者はセットの波を奪い合い、テイクオフしたのは日本の五十嵐カノア。連続技のエクセレントライドを披露し、このライディングで8.00ポイントをマーク。五十嵐は序盤からモ二―ツを引き離すが、地元モ二―ツも負けじと7.50ポイントのライディングを披露する。しかし、その後モ二―ツは得点を出せるようなライディングは魅せれず、試合中盤、五十嵐が6.67ポイントのライディングをマーク。トータルスコア14.67ポイントで五十嵐が準決勝へと駒を進めた。
準決勝で五十嵐は、南アフリカを代表するCTサーファーのジョディ・スミスと対決。五十嵐の1本目、ダイナミックなレイバックを披露し会場を魅了。1本目から7.00ポイントをマークし、強敵ジョディ相手に大きくリードした。ジョディも1本目の5.83ポイントのライディングをマーク。その後、両者ともにコンスタントに得点を重ねていく。試合終了間際、残り23秒に五十嵐は5本目の波をキャッチし、7.83ポイントのライディングをマークした。トータルスコア14.83ポイントでフィニッシュ。五十嵐は決勝へと駒を進めた。

決勝へと駒を進めた五十嵐は、オーストラリア・パース出身で、世界が若き天才サーファーとして熱い視線を送るジャック・ロビンソンと対決。開始の合図とともに波を掴んだロビンソンは8.17の高得点をマーク。序盤から五十嵐を引き離す。五十嵐も1本目に3.83ポイント、中盤になり2本目に7.33ポイントのライディングを披露し、果敢に挑んでいくが、ロビンソンの4本目、大きなセットの波を掴み、見事にメイク。オーストラリアとアメリカのジャッジ(審査員)が満点10ポイントを出し、このライディングで9.87ポイントをマーク。トータルスコア18.04ポイントでロビンソンが栄冠を勝ち取った。

試合後、WSLは公式インスタグラムを更新。ロビンソンの優勝を称え、ファンからは「10ポイント出たかと思った…」「すごい波だった…おめでとう!」「やばかった…」など、さまざまな反響が寄せられた。

五十嵐も試合後、「表彰台に戻れてうれしいよ。周りの人たちは、僕がどれだけ自分を追い詰めるために力を注いだかを知っている! その一瞬一瞬が楽しかった! またポルトガルで会おう!」と綴り、久しぶりの表彰台に上った喜びを伝え、次戦へ気持ちを新たにした。ファンからは「最後までカッコよすぎ」「 カノア君が楽しければそれが1番」「おめでとうブラザー!」など準優勝を称えるメッセージが寄せられている。

五十嵐は、パリ五輪の最終選考会の「2024 ISAワールド・サーフィン・ゲームズ」が行われるプエルトリコへと向かう。大会は2月23日から開催される予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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