屋島山上で「自動運転バス」の走行実験 誰でも無料で乗車可 3月3日まで 高松市

高松市は観光地の屋島山上で「自動運転のバス」の走行実験を23日から期間限定で行います。22日はその試乗会が開かれました。

(松木梨菜リポート)
「車内に入ると運転席はないんです。広く感じられます」

自動運転バスの定員は7人。オペレーター1人が乗車し、緊急時などに手動運転に切り替える「レベル2」の自動運転で走行します。

「自動運転バス」は、屋島山上の観光駐車場と屋島スカイウェイの展望スペースの間の約1kmを23日から往復します。22日は雨で霧が出たため、運転は自動と手動で行われ、高松市の大西市長も試乗しました。

(高松市/大西秀人 市長)
「自動運転も手動運転も変わらなかったということで、安全性は確保できていると思いました」

この走行実験は、高松市と屋島山上にある施設「やしまーる」の指定管理者である東京の「イースト」で作る共同企業体が国土交通省から約3000万円の補助を受けて行います。

高松市は屋島山上に2022年、「やしまーる」を整備しました。2023年の観光客数は63万715人で、オープン前の2021年と比べ約1.8倍になりました。

そうした中で今後課題となりそうなのが「観光客の交通手段」です。

(松木梨菜リポート)
「観光客が屋島に訪れる主な交通手段としては、『自動車』以外に、ことでんが運行するシャトルバスがあります」

「ことでんバス」は、新年度から一部の路線で「減便」します。時間外労働の上限規制が適用される2024年問題により、運転手の人手不足が見込まれるためです。

こうした運転手不足をカバーするため高松市は、将来的に市内で自動運転バスを運行させたいと考えています。

(高松市/大西秀人 市長)
「距離を伸ばしていったり、ほかの地域でもやってみたりで、そういうのを積み重ねていって、実走になると思っています」

自動運転バスの走行実験は2月23日から3月3日まで行われ、1日6往復します。誰でも無料で乗ることができます。

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