自己評価は“パープレー”72点? 原英莉花「上位で争えるように」

スポット参戦で11位の好発進(撮影/村上航)

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 初日(22日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72)

スポット参戦の米ツアーで開幕を迎えた原英莉花がボギーなしの4バーディ「68」で回り、4アンダー11位の好スタートを切った。

「探り探り」のショットも徐々に安定(撮影/村上航)

オフ明けの初戦ということもあり、「最初は『どういうボールが出るかな?』っていうのがすごくあった」と探り探りのスタート。左に出る傾向を感じ取ると“つかまえにいかない”意識でティショットを立て直し、フェアウェイキープ失敗も3ホールにとどめた。

5番で最初のバーディを奪い、「(木が邪魔にならない)左に置けたら狙える」という7番(パー5)もイメージ通りの攻め方で2オン。段を上る厄介なロングパットも何とか距離感を合わせてバーディにつなげた。

2日目こそ18番でバーディを狙う(撮影/村上航)

「気持ちの部分で焦らず、久しぶりに集中しながらプレーができた」とうなずく一方、自己評価を聞かれると、「パープレーくらいで72点、フフフ…」。最終18番(パー5)はフェードが持ち球の原にとって、自然に左サイドの最短ルートを攻めていける右ドッグレッグ。この日も完ぺきな1Wショットから、大きく打ち上げる2オン狙いのセカンドを右にミスしてバーディにつなげられなかったことが悔しい。

米ツアー挑戦に向けてモチベーションも高い4日間(撮影/村上航)

米ツアー挑戦を本気で見据えるからこそのシビアな採点でもある。初日は畑岡奈紗と同組でのラウンド。「こっち(米ツアー)で8年目のプレーと聞いて、すごいなと。崩れない良いプレーをしていたので、私も頑張ろうという良い刺激になりました」。日本のエースに君臨する同学年から感じ取った部分に加え、少しでも世界ランキングのポイントを稼いでいきたいとうなずく。

「上位に行かないと、逆に下がってしまうこともあるので。トップランカーが出場している試合でポイント配分も大きい。しっかり上位で争えるように」。次週の国内ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC)を前に、ここからもっとアクセルを踏み込んでいく。(タイ・チョンブリ/亀山泰宏)

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