江戸から平成、170年を駆ける和風大河ファンタジー『鬼人幻燈抄』TVアニメ化決定 メインキャストに八代拓、上田麗奈、早見沙織

双葉文庫より刊行中の和風大河ファンタジー作品『鬼人幻燈抄』について、本作のTVアニメ化が決定し、2024年夏に放送されることが明らかになった。あわせて、ティザービジュアルと各種情報も解禁となり、メインキャストとして八代 拓さん、上田麗奈さん、早見沙織さんが起用されたことも明らかに。

【画像】ティザービジュアルと3人のメインキャラクター設定資料(全5枚)

『鬼人幻燈抄』(双葉文庫)は中西モトオが描く和風ファンタジー小説として、江戸から平成へ百七十年という途方もない時間を旅する鬼人の物語が展開される。この度本作のアニメ化決定にあわせて公開されたティザービジュアルには、優しい光で照らす印象的な背景とともに、集落に住まう本作のキャラクターたちがかけっこする姿が描かれている。

作品ティザービジュアル

また、同じく新たに公開された約50秒のティザーPVには疾走感溢れるドラムの音に合わせ、森の中を素早い速度で動く“何者か”を追うシーンに始まり、各キャラクターにスポットをあてつつ“百七十年にわたる鬼と人の物語”を紡いでいる。

そして、美しく長い時を描くメインスタッフも発表され、監督を相浦和也、シリーズ構成を赤尾でこ、キャラクターデザインを池上たろうが務め、音楽を髙田龍一(MONACA)、広川恵一(MONACA)、高橋邦幸(MONACA)、アニメーション制作を横浜アニメーションラボが手掛けることも明らかに。

さらに、前記キャスト陣からはコメントも到着しており、甚太を演じる八代さんは「異族同士の関わりや争い、気持ちの揺らぎが根幹にあるからこそ、同族との関係性も考えされるドラマが時に印象的に、時に儚く描かれている点も、個人的に大好きな魅力です」とコメント。また、鈴音演じる上田さんは「いろんな形の愛や憎しみが入り混じり、なんとも言い難いどうしようもなさがある所に魅力を感じました。人と鬼の間で揺れ動き続ける甚太から目が離せなくなる作品です」、早見さん「江戸から平成まで、時間をかけて物語が紡がれるのも魅力的だと思います。長い時の中に心の移ろいがあり、どの時にもそこに生きる人の想いがあるのだと感じさせてくれる、美しい出会いと別れが詰まっていました」と、各々が感じた同作の魅力を綴った。

キャラクター&キャスト情報

甚太 cv八代 拓
葛野の巫女「いつきひめ」を守る巫女守であり、集落に仇なす怪異を払いのける鬼切役。幼少期に白雪の父に妹と共に拾われ、葛野にきた。白雪に想いを寄せているものの、その想いは胸にしまっている。

(本作の魅力)
たくさんの魅力が詰まっていますが、まずはたくさんの歴史が積み上げられているという部分です。僕が声優になる前からずっと紡がれ続けている物語であり、物語の中でも移り変わっていく人や時代の変化、読んだ物語がしっかりと自分の中にも歴史になっていく感覚がとても魅力的です。また異族同士の関わりや争い、気持ちの揺らぎが根幹にあるからこそ、同族との関係性も考えされるドラマが時に印象的に、時に儚く描かれている点も、個人的に大好きな魅力です。

(意気込み)
まずはこの役を演じられることを心から嬉しく思っています。たくさんの出会いと別れがきっかけとなり、変化していく人物だと捉えています。彼の生はある意味神秘的で、ある意味で残酷。彼が目で見て感じたことをできるだけ一緒に感じたいと思っています。また彼が求めているものや探しているもの、それによって湧き出てくる感情が表現できるよう、精一杯演じたいと思っています。

鈴音 cv上田麗奈
甚太の妹。葛野に来て十年ほど経つが、見た目がその当時とほとんど変わらない。右目を包帯で隠しており、その理由は瞳が赤いから。あまり家から出ず、兄以外の村人とはなるべくかかわりを避けている。

(本作の魅力)いろんな形の愛や憎しみが入り混じり、なんとも言い難いどうしようもなさがある所に魅力を感じました。人と鬼の間で揺れ動き続ける甚太から目が離せなくなる作品です。

(意気込み)鈴音にとっての甚太って何なんだろう、と考え続けた第一話の収録でした。彼女が持つ愛と憎しみは一体どんな形なのか、これからも少しずつ知っていけるよう頑張ります…!

白雪 cv早見沙織
葛野の繁栄のため祈りをささげる巫女こと「いつきひめ」。現在は白夜と名乗り、社に暮らし、神聖なるものとして集落の中心に存在している。甚太に想いを寄せているが、「いつきひめ」としての“生き方”を選び、その想いは胸にしまっている。

(本作の魅力)そこに生きる人々の、愛と憎しみが交錯しながら繰り広げられる展開に、心が揺さぶられました。また、物語の序盤から訪れる衝撃の展開にも引き込まれました。
そして、江戸から平成まで、時間をかけて物語が紡がれるのも魅力的だと思います。長い時の中に心の移ろいがあり、どの時にもそこに生きる人の想いがあるのだと感じさせてくれる、美しい出会いと別れが詰まっていました。

(意気込み)白雪は、特に序盤において、甚太と鈴音の二人と深く関わり合うことになる存在です。いつきひめとしての務めを果たしている時の凛々しさと、甚太たちの前で見せるくだけた表情のギャップが印象的で、心の奥にしっかりと芯を持つ人です。
アフレコでは、それぞれのキャラクターの想いを強く交わしあう瞬間が沢山ありました。ここから長きにわたるお話が始まっていくので、未来に思い馳せながらアフレコに臨みました。ぜひ、1話から最後まで、物語を見届けて頂きたいです。

『鬼人幻燈抄』作品情報

時は天保十一年(1840年)。大飢饉により人心が乱れた世において、鬼が人の姿に化け、戯れに人をたぶらかすようになっていた。江戸の街から遠く離れた山間の集落・葛野(かどの)。この集落に、甚太と鈴音という兄妹が暮らしていた。幼い頃に、ある理由から葛野に来たよそ者の二人だったが、皆に受け入れられ仲睦まじく日々を過ごしていた。この集落には、「いつきひめ」と呼ばれる巫女がおり、成長した甚太は巫女の護衛役を務めるように。そしてある日、甚太は鬼の討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う――
巫女の護衛役として死と隣り合わせの甚太、その身を心配しつつも健気に明るく兄を送り出す鈴音、巫女「いつきひめ」として責務を果たす中、鬼に命を狙われる白夜。三人の運命の歯車が重なり、そして狂う時。人と鬼、長きに渡り時代をも巻き込む大きな災いが降り注ぐ。

©中西モトオ/双葉社・「鬼人幻燈抄」製作委員

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