「日本人を試すべきだ」10番が不調でも鎌田大地を起用せず。ラツィオ指揮官にOBが苦言「15分でとんでもないことをやるのは不可能」

チャンピオンズリーグのラウンド16第1レグでバイエルンに勝利したラツィオだが、続くセリエA第25節ではボローニャに1-2と敗れた。マウリツィオ・サッリ監督のチームは、シーズンを通じてなかなか安定感を出せていない。

不調の一因として議論されているのが、中盤の司令塔として絶対的な存在であるルイス・アルベルトだ。出来が今ひとつだとしてスタメン落ちの可能性が報じられながら、サッリは10番を先発起用を続けている。

必然的に、そのルイス・アルベルトとポジションを争う鎌田大地の出場機会は増えないままだ。まったく出番がなかった1月と違い、直近の試合では終盤に途中出場している。だが、わずか10~15分のプレータイムでは、大きなインパクトを残すのが難しい。

ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、OBのブルーノ・ジョルダーノは、『Radiosei』で「これほど出場機会が少ない選手にとって、跡を残すのは難しい」と、鎌田をしばらくスタメンで起用すべきとの見解を示した。

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「ルイス・アルベルトを休ませ、何試合かスタメンで日本人を見るのに正しいタイミングだと思う。試すべきだ。高いレベルの技術的資本を無駄にしないために、新たな可能性を彼に与えるべきだよ。15分でとんでもないことをやってのけられると考えることは不可能だ」

2月10日のカリアリ戦では、終盤の短い時間でゴールに迫るなど好印象を残した。しかし、バイエルン戦とボローニャ戦でもスタメンのチャンスは訪れていない。

ラツィオは22日に未消化分のセリエA第21節でトリノと対戦する。『Gazztta dello Sport』紙は試合当日、鎌田をベンチスタートと予想した。メンバーを固定しがちな傾向で知られるサッリが、鎌田を抜擢する可能性はあるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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