愛知のはだか祭神事、女性初参加 伝統1200年、法被に身を包み

「国府宮はだか祭」で激しくもみ合うふんどし姿の男たち=22日夕、愛知県稲沢市

 ふんどし姿の男たちが厄を落とそうと激しくぶつかり合う奇祭「国府宮はだか祭」が22日、愛知の国府宮神社で開かれた。約1200年前から続く伝統行事で、もみ合いに先立つ神事に初めて女性が参加。法被に身を包み「わっしょい」と声を上げてササを奉納した。

 神事は長年の慣習から着衣が許されず、女性は事実上参加できなかった。女性団体からの申し入れを受け、男性と時間帯を分けて午前に奉納する形で実現した。

 紫色の法被を着た「縁友会」の隊長の玉腰厚子さん(56)は「男の祭りにこのような形で参加できて良かった。みんなで一緒に声を出して厄も落とせた」と感激した様子で話した。

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