児童虐待の対応力強化へ 子どもの安全確認のための合同研修

家庭内で起きる子どもへの虐待をめぐり、行政側の対応力を高めるための合同研修が、22日奈良市役所で行われました。

研修には、県児童相談所と奈良市子どもセンターをはじめ、県警や県内の市町村などから担当の職員が参加しました。子どもの虐待は早い段階で察知し、関係機関がすみやかに連携して解決することが求められていますが、県内では2023年当時4歳の女の子が母親の交際相手から暴行を受けて死亡する痛ましい事件が起きています。研修では、身近に起こり得る事例を想定して、子どもの安全を確認するために児童相談所が行う立ち入り調査、また裁判所の許可状を請求して行われる臨検・捜索を実演し、必要な手続きなどを確認しました。参加者は、訓練で問題点や疑問点を洗い出し、スムーズな連携につなげて児童虐待への対応力を高めることにしています。

県中央こども家庭相談センター 村中幸雄 所長

「まずご近所で異変を感じた時には、躊躇なくご通告いただくことが大事だと思います。ご通告いただくことによって、子どもの命をいち早く守ることができます。皆さまのご協力をお願いします。」

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