がんと働くということ 両側乳がんになりました

「がんと働く」を悩んでいる人は多い

最近、がんと働くに関してお話することが多い。

みなさん想像以上に悩んでいる。

■就労規則見せてもらえない ■特別休暇はあったが休職制度・前例なかった ■傷病手当申請を教えてもらえず申請できず ■休職が月単位で出勤しなくてはならなかった ■フルで働くか休むかの二択だった ■体調による業務変更配置転換できなかった ■待つから治療優先と休んだが、席がなかった ■休憩言い出しずらい、休憩場所なかった
まあ、よくもはっきりただでさえ困難を抱えている患者さんに言うなと。

フルか休むかの2択。まったく次を考えていない。ただ、管理職としては穴を埋めなくてはいけないし、人数が少ない部署であれば余計に。患者さんだけではなく、周りの働く方へのフォローも大事になる。

とんでもない周りの対応、どうすれば?

■カミングアウト止められた

■勝手に公表された その後の対応困った

■上司の許可のもとメールしたらクレーム殺到

■今後、ボーナスや昇進への影響了承するよう言われた

■治るまで仕事を辞めたほうがいいと上司に

■過度な心配から仕事を減らされ、居づらい

こんなことも普通にはびこっている。言おうとしているのに止められたり、勝手に言われたり、受け止める側が受け止められずに問題になったり。

受け止める周りの方も驚いてしまうのは想像に難くないのだけれども、本人以上のリアクションはしてほしくないなとは思う。メールしたらクレーム殺到、の内容は「気分が悪い」「こちらまで暗くなる」だったそう。

そもそもの無意識の思い込みが強く作用していると思う。

過度の心配から仕事を減らされ、、というのは過剰な「配慮という名の排除」につながる。

本人が一番悩んでいるはず。

■自分自身がどの程度働けるのかわからない ■復帰後、同じパフォーマンスを求められるが追いつかない ■迷惑かけてないか、不安と焦燥感 ■自分自身との闘い

という声が大きい。

制度があっても、上司に本音を伝えなければ自分の思い通りにはならない。

上司が病を知らなければ、過剰な反応をしてしまう。

周りも病を知らなければ、過剰な反応でより本人を傷つけてしまう。

病になる前からの「対話」が何よりも大事なのではないかと思う。

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