1月の倒産件数 6カ月連続前年上回る

2024年1月倒産した県内企業は7件で、6カ月連続で前の年の同じ時期を上回りました。倒産件数増加の流れが続いています。

民間の信用調査会社=東京商工リサーチ奈良支店によりますと、1月、1000万円を超える負債を抱えて倒産した県内の企業は7件でした。倒産件数が前の年の同じ月を上回るのは6カ月連続です。また負債総額は4億6700万円で、4カ月連続で前の年の同じ時期を上回っています。

2023年1年間の県内の倒産件数は5年ぶりに100件を超えており、背景にあった原材料高や人手不足の影響が続いていると見られます。産業別にみると「サービス業他」が4件、「建設業」「製造業」「卸売業」がそれぞれ1件となっています。新型コロナウイルス関連の倒産は2件でした。

東京商工リサーチ奈良支店は「新型コロナ対応のいわゆる「ゼロゼロ融資」の返済が企業の重荷になるなか、中国経済の動向に加えて今後の資金調達に国内の金利上昇などがリスクとなる可能性があり、倒産件数は増加が続く恐れがある」としています。

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