石橋静河×稲垣吾郎×内田有紀で桐野夏生『燕は戻ってこない』ドラマ化 脚本は長田育恵

石橋静河が主演を務めるNHKドラマ10『燕は戻ってこない』が、4月30日よりNHK総合・BSP4Kにて放送されることが決定した。

本作は、桐野夏生による同名小説を『らんまん』の長田育恵が脚色を担当し映像化したノンストップ・エンターテインメント。お金も夢もない29歳のリキ、元トップバレエダンサーで、自らの遺伝子を継ぐ子を望む基、その妻で、不妊治療をあきらめた悠子。それぞれの欲望が、「代理出産」を通じて交差する模様が描かれていく。

主人公・大石理紀(リキ)を石橋、元トップバレエダンサー 草桶基を稲垣吾郎、基の妻・草桶悠子を内田有紀が演じるほか、森崎ウィン、伊藤万理華、朴璐美、富田靖子、戸次重幸、黒木瞳らがキャストに名を連ねた。

音楽は、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や、TVアニメ『葬送のフリーレン』などのEvan Callが担当する。

主演を務める石橋は、「今回リキという女性を、自分の身体を通して演じられることは、これからの人生において財産になる、と感じました。素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと、力を合わせてこの『問題作』に立ち向かいたいと思います!」と決意のコメントを寄せた。

コメント
●石橋静河(大石理紀/リキ役)
この物語で行われるひとつひとつの選択において、誰も、誰のこともジャッジできない、と思いました。
あらすじやトレーラーだけをみて映画を批評することができないように、他人の人生の表層だけをみて批評することは、本来ありえないことなのだと思います。
原作を読んで、貧困や女性蔑視、差別など、さまざまな叫びが頭の中に響きました。
そしてこれを映像化することの重みを強く感じました。
今回リキという女性を、自分の身体を通して演じられることは、これからの人生において財産になる、と感じました。
素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと、力を合わせてこの「問題作」に立ち向かいたいと思います!

●稲垣吾郎(草桶基役)
台本を読んだ時にとても考えさせられました。
不妊治療、卵子提供や少子化問題、貧困問題が深刻な昨今、これはいま現在も多くの人が悩んでいることであり、決して他人事にできないお話でした。
出演者・スタッフの皆さんと心寄せ合いながら、感情の揺らぎを丁寧に表現していきたいと思います。

●内田有紀(草桶悠子役)
人は生きていくのに社会からはみ出さないように、何とか折り合いをつけて生きていく。
また、自分の人生を精一杯生きたいと思っても、肉体がそれを許してくれない事もある。
子供がいない夫婦。
そして、代理母。
この作品を通じて皆さんと共に、生殖医療について何か一つだけでも答えらしきものが見つけられるよう真摯に向き合いたいと思います。

(文=リアルサウンド編集部)

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