エアアジア、日本と欧州経由で北米路線展開 エアバスCEOの本社訪問に合わせ計画明らかに

キャピタルA(エアアジアグループ)は、初のローコスト・ネットワーク・キャリアを目指す計画を明らかにした。

キャピタルAとエアアジアの経営陣、社員6,000人が、エアバスのクリスチャン・シェラー民間航空機ビジネス最高経営責任者(CEO)の本社の訪問を歓迎し、発表した。

マレーシアとタイ、インドネシア、フィリピンと、新たに立ち上げるカンボジアの航空会社を通じ、ネットワークを拡大する。将来的にはアジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカにまたがる多数の仮想ハブを持つハブ・アンド・スポーク・モデルを構築する。

エアバスA320型機の後継機となる、エアバスA321LR型機の導入後には、クアラルンプール、バンコク、ジャカルタ、マニラなどの主要ハブ空港から、北アジア、オーストラリア、中央アジアなどの未就航地への就航を計画する。仙台や広島、長崎も就航地の候補としている。

エアバスA330neoの導入後には、ロンドンやパリ、アムステルダム、ブラチスラバ、パルセロナ、コペンハーゲン、カイロ、ナイロビ、ケープラウン、ヨーロッパ経由でのニューヨークやマイアミ、トロント、日本経由でのサンフランシスコ、ロサンゼルス、バンクーバーなどへの中長距離路線の拡大を視野に入れる。

キャピタルAのトニー・フェルナンデスCEOは、「世界最大かつ最も人気のある航空会社のひとつになるなど、私たちの業績はすべて、エアバスとの素晴らしいパートナーシップによって実現したもの。エアバスの多用途の航空機は、当社のネットワーク拡大計画に最適。航空機の継続的な開発・改良、燃費効率の向上、積載量の増加、航続距離の伸びなど、そのすべてが、最高の価値と高品質のサービスを一貫して提供するという当社のコミットメントに対して、比類のない経済性を提供している」と述べた。

エアアジアグループは、エアバスの最大顧客の一つで、全ての保有機材がエアバス機。エアバスA320ファミリーを612機、エアバスA330ファミリーを35機の計647機を発注している。

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