自作冊子や文学作品に親しんで 岡山市内各所で23日からフェス

 市民が文学作品や本に親しめる「おかやま文学フェスティバル2024」(岡山市など主催)が23日~3月10日、市内各所で開かれる。岡山県内の書店や出版社と連携し、ワークショップ、古書市といった多彩なイベントを展開する。

 23日に岡山芸術創造劇場ハレノワ(同市北区表町)で開く坪田譲治文学賞贈呈式がキックオフイベント。旧内山下小(同丸の内)を舞台に25日開催する「おかやまZINEスタジアム」は個人やグループで作成した短歌、小説、漫画、写真などの自主制作冊子(ZINE)を売り出す。ZINEを制作するワークショップのほか、人気作家・乗代雄介さんがエッセーなどについて語る時間も設ける。

 3月3日は「おかやま表町ブックストリート」が表町商店街(同表町)で開かれ、古書店による「古書市」やブックトークを実施。9、10日の「おかやま文芸小学校」は旧内山下小(同丸の内)で行われ、県内外の書店店主がよりすぐった多彩な分野の本を並べる。糸かがりで作るノートのワークショップ、木工教室、飲食コーナーもある。

 フェスの運営に携わる根木慶太郎さん(63)=玉野市=は「書店に並ぶ本とは違ったZINEの魅力や文学作品の世界を存分に味わってほしい」としている。

 岡山市は昨年10月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)創造都市ネットワーク文学分野に加盟。フェスは文学によるまちづくりの一環として開催する。

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