つばきファクトリー、 リリース・イベントを開催 新沼希空「どの時代のつばきファクトリーも最強で最高」

ハロー!プロジェクトに所属するつばきファクトリーが、通算3枚目となるアルバム『3rd -Moment-』を2月21日(水)に発売。

前作から約2年9ヵ月ぶりとなるアルバムの発売を記念して、2月22日に「CLUB CITTA'」(神奈川県・川崎市) で「ミニライブ&お見送り会イベント」が開催されました。

3枚目となる『3rd -Moment-』は、8thから最新シングルまでのシングル12曲のほか、浅倉樹々、山岸理子、岸本ゆめのの卒業時に配信された楽曲、ライヴで披露済みの初音源化楽曲、新曲を含む全23曲を収録(2枚組)。2021年7月に加入した、河西結心、八木栞、福田真琳、豫風瑠乃の“リトキャメ(ファンからの愛称)”の4人が加入してからのグループの歴史が全て詰まった1枚です。

限定盤の特典も魅力で、初回生産限定盤Aには収録シングル曲のMV集、岸本ゆめの歌唱動画、アルバム・ジャケット写真メイキング映像を収めた特典Blu-rayが。また、初回生産限定盤Bには、昨夏に行われた1年に1度のつばきファクトリーのお祭りライヴ〈つばきファクトリーの夏祭り 2023 ~灼熱~ @河口湖ステラシアター〉のライヴ映像が収められています。

[イベント・レポート]
イベントが行われた2月22日は、グループのメジャーデビュー7周年(2017年デビュー)の記念日とあって、雨の平日にもかかわらず多くのファンが会場に訪れた。

イベントはアルバムに収録されている『Power Flower ~今こそ一丸となれ~』でスタート。同曲は湘南乃風 SHOCK EYEの提供作で、カリプソテイストの運気アップパワーナンバーだ。2曲目はグループとして初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得した『アドレナリン・ダメ』。アップテンポなナンバーを立て続けに披露し、冬の寒さを吹き飛ばす勢いで会場のボルテージも上がっていく。

力強いパフォーマンス後はMCのターンへ。昨日生配信されたアルバム発売記念の番組内で話題となった『Power Flower ~今こそ一丸となれ~』のコール&レスポンスをテーマに、メンバーがトークを展開していく。

メンバーはファンに向けて「(コールを)実践してくれてうれしい」と語るも、「『Everybody put your hands up』のところの声が小さい」と、まさかのダメ出し。メンバーは「音程は気にしないで」などとファンにアドバイスをし、「あとでもう一回披露するので、練習の成果を発揮してくださいね」とエールを送っていた。

MC終了後は、『間違いじゃない 泣いたりしない』『スキップ・スキップ・スキップ』『妄想だけならフリーダム』と3曲連続でパフォーマンス。その後は告知コーナーを経て、ミニゲーム「一瞬で見極めろ、1 秒イントロクイズ!」がスタート。こちらは、つばきファクトリーの楽曲から1秒だけイントロを流し、その楽曲が何かを当てるというもの。新沼希空自ら考えたという問題を、ほかのメンバーが力を合わせて挑戦し、見事に全問正解を達成した。

最後は一曲目で披露した『Power Flower ~今こそ一丸となれ~』を再びパフォーマンス。ファンも冒頭の練習の成果を発揮し、一曲目以上に大きなコールが巻き起こる。同曲は「卒業や加入でグループに変化のあった私たちが、一丸となって前進していくぞという強い気持ちを込めた楽曲です。この曲と共に、世界中につばきの花を咲かせていけたらいいなと思う」と、イベント前の取材時(後出)に豫風が語ってくれた一曲。ファンとのコール&レスポンスも重なり、そのことを具現化したかのようなラストとなった。グループ名の由来でもある椿の花が旬を迎えるこの時期に相応しい瞬間となり、ファンだけでなくメンバーの笑顔も満開になっていた。

イベントにさきがけ、マスコミ向けの囲み取材を実施。7周年ということもあり、大きなケーキがサプライズで登場するなど、お祝いムードに包まれて取材が行われた。冒頭ではメジャーデビュー7周年を迎えたことに対して、リーダーの新沼が「嬉しいです」と笑顔を見せ、「つばきファクトリーは卒業や加入を繰り返して変化がある。私はどの時代のつばきファクトリーも最強で最高だと思っています。もっと大きなグループになって、私たちのことを知っていただけるように頑張りたいです」とコメント。

新沼とともにメジャーデビュー時から苦楽をともにしてきたメンバーも今の思いを吐露する。「加入するメンバーが素敵な子ばかり。どんどん素晴らしいグループになっていけているのが嬉しい」(谷本安美)、「デビュー当初は弱気なグループに見られることが多かったんですけど、今は成長して自信を持ってステージに立てています」(小野瑞歩)、「グループとして活動できてよかったと思う瞬間がたくさんあった。これからも皆さんと一緒にそういう時間を作っていきたい」(小野田紗栞)、「たくさん夢を、これからもみんなで叶えていきたい」(秋山眞緒)と、それぞれの7年間を振り返る。

また、メジャーデビュー後に加入した4人のメンバーは“ハロー!プロジェクトのほかのグループになく、つばきファクトリーにある強み”をテーマにトークを展開。「愛」と語った河西は「私たちが加入してから、のびのびと活動させていただいた。楽曲に対する愛も先輩方から教えていただきました」と話せば、福田は「何色にでも染まれる力。別のグループが歌っているんじゃないかってくらい、どんな曲にも染まれる力が私たちの魅力です」と、グループとしての楽曲の幅の広さをアピールする。

八木は「『行くぜ!つばきファクトリー』っていう冠番組をやらせていただいているので、バラエティ力と無茶振りに応える力は一番です!」と、グループの振り幅の広さをPR。4人の中で最年少の豫風は「いろんなことに挑戦できるし、それに向けてたくさん頑張れる力があります」と話し、「今回のアルバムに収録されている『Power Flower ~今こそ一丸となれ~』も、自分たちでこういう曲を歌いたいですと言って作っていただきました。つばきファクトリーには清楚で儚いイメージがありますが、この曲は戦闘力が高い。ファンの方も一丸となって盛り上がれる曲だと思います!」とアルバム新曲の魅力を告知していた。

この流れで、リーダーの新沼も最新アルバムに関してコメントをよせる。「私自身の卒業前にアルバムが出せて嬉しい。本当に盛りだくさんの内容で、私たちを知らない方が聴いても、1曲は好きな楽曲が絶対にある。つばきファクトリーは曲の幅が大きいので、たくさんの方に聴いていただいて好きになってもらえたら」と語ってくれた。

また、春ツアーを持ってグループを卒業することを発表している新沼が、最後に今の思いを語ってくれた。「ハロプロ研修生時代を含めて、10年もアイドル活動ができました。普通では経験できないことをたくさん経験させていただいて、本当にありがたいです。でも、メンバーのみんなに未来を託して卒業するので、つばきファクトリーのメンバーとしての活動をやりきったと言えるように、最後まで頑張りたい。大好きなハロー!プロジェクトで終えたいので、ステージに立って、歌って踊って卒業したいです」。

つばきファクトリーは、2月7日に「Hello! Project 25 周年記念オーディション」にて合格した新メンバー3名(石井泉羽、村田結生、土居楓奏)の加入を発表(今回のイベントには不参加)。5月3日のハーモニーホール座間での公演を皮切りに、新メンバーを加えた新体制で春ツアーがスタートする。このツアーをもって、初期メンバーで2代目リーダーの新沼が卒業することも発表されている。

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