中国商業銀行の不良債権比率1.59%に下がる

中国人民銀行本部

 中国の商業銀行の不良債権は2023年第4四半期末〈12月末〉時点、残高が3.2兆元〈1元=約21円〉で、前四半期末〈9月末〉並み、不良債権比率が1.59%で、9月末より0.02ポイント下がった。国家金融監督管理総局が21日発表した。

 正常融資残高は199.3兆元で、うち正常類が194.8兆元、要注意類が4.5兆元。

 実体経済支援をみると、銀行業金融機関による小規模・零細企業向け融資残高が70.9兆元で、うち与信枠1000万元以下のインクルーシブ型小規模・零細企業向け融資残高が29.1兆元で、前年同期比23.3%増となった。

 リスク対応能力をみると、昨年末の貸倒引当金カバー率が205.14%で、9月末に比べ2.74ポイント下がった。自己資本比率が15.06%で、9月末より0.29ポイント上がった。〔北京2月21日発新華社=中国通信〕

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