松本人志さん訴状内容「ボカしすぎ」「主張に無理がある」、立花孝志氏が読み解く

「慰謝料」5.5億円請求、裏付けに無理がある!? ユーチューブチャンネルの動画で解説。

『週刊文春』による性加害疑惑のスキャンダル報道を受けて、お笑いタレントダウンタウンの松本人志さんがこのほど、発行元の文藝春秋社を相手取っての名誉棄損による慰謝料を請求する民事訴訟を起こした。その訴状が文藝春秋社に届いたということで、2月22日に発売された号で特集された。その訴状内容について、元衆議院議員であるユーチューバーの立花孝志氏が同日アップした動画で読み解き、詳しく解説している。

松本さん側は文藝春秋社に対し名誉棄損による損害賠償として5億5000万円を同社に求める裁判を起こした。その訴状内容が最新の週刊誌で取り上げられたそうだが、自身も名誉棄損の裁判を経験している立花氏は「事実に対しての記載があまりにない。ボカしすぎ」「主張には無理がある」として、松本さんが「合意」はあったと主張しているものの、被害を訴える女性とどのような状況にあったのかなど具体的に記されていないため、一体何について指摘しているのかが分かりずらいという。つまり報じられた内容のどの”事実”が反しているかという認否が示されておらず、ただ「事実無根」と主張しているだけなのだという。それでは争点が見えないため、「ひどい」と説明していた。

弁護士や弁護団によって、争点や争い方も大きく変わってくるという。また「慰謝料」のみで5.5億円を請求するのは無理があるのではないかと見ていた。

これから裁判の中で、それぞれが具体的な証拠を出していくこともあり得る。が、立花氏は週刊文春のほうが現時点で上回っていると語る。LINEのやりとりなどは証拠になり得るというが、密室の出来事とあって証人などを呼ぶのも厳しく、「真実相当性」で文春を覆すのは難しいと予想していた。

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また慰謝料で5.5億円という訴状は裁判官にも印象や心象が悪いのではないかとも考察。裁判が決着するまで、2-3年かかるとも言われる。ただ、そこまでかからないのではないかと立花氏は展望。松本さんが公の場に出て、被害を訴えている女性らに謝罪することが「落としどころになるのではないか」と進言していた。

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