<CP+>シグマ、500mm F5.6と15mm F1.4に注目集まる/コシナは参考出展多数。Z/RF/Eマウント用など

カメラと写真の展示会「CP+2024」が開幕。本日2月22日から25日までの4日間、神奈川県のパシフィコ横浜において実施される。本稿では、シグマ、タムロン、コシナといったレンズメーカーのブースについて、新製品や参考出展を中心にレポートする。

シグマは、CP+に合わせて新たなレンズを発表。軽量な超望遠レンズ「SIGMA 500mm F5.6 DG DN OS | Sports」および大口径魚眼レンズ「SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art」を3月14日に発売する。ブースでは、両製品が早速展示され、実際に試せるようになっていた。

同社の製品が一挙展示されていた
2種類のレンズがCP+に合わせて発表

SIGMA 500mm F5.6 DG DN OS | Sportsは、500mmの超望遠でありながら、1,370gの質量を実現したというレンズ。加工難度の高い大口径の特殊低分散ガラスを複数枚採用することで、回折光学素子を使用することなく、レンズ構成をコンパクト化できたとしている。

「SIGMA 500mm F5.6 DG DN OS | Sports」

またSIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Artは、フルサイズ対応のレンズとしては世界で初めて、魚眼レンズでF1.4の明るさを実現したレンズ。サジタルコマフレアを中心に各収差を良好に補正し、「優れた点像再現性と高い解像感」を追求したという。

「SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art」

そのほか同社のブースでは、Art、Contemporary、Sports、Iシリーズなどの交換レンズを一挙展示。SIGMA fpシリーズのカメラや、映画撮影用のシネレンズも実際に試すことが可能だ。

コシナでは、同社が展開するフォクトレンダーブランドより、多くの参考出品がラインナップ。キヤノン RFマウント用レンズ、Nikon Zマウント用レンズ、フォクトレンダー E-mount レンズからぞれぞれ1機種が展示されている。また、フォクトレンダー VM mount レンズからも2種類の参考出品が並べられた。

コシナのブース

「NOKTON 75mm F1.5 Aspherical」は、大口径でありながらも、コンパクトさと光学性能の高さを両立したというレンズ。RFマウントとZマウント、Eマウント用の3種類が用意される。F1.5の大口径とやや眺めの焦点距離の相乗効果により、“大きく背景をぼかす” 写真表現に最適とのこと。

「NOKTON 75mm F1.5 Aspherical RF-mount」

またフォクトレンダー VM mount レンズでは、アポクロマート設計を採用する「APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM」、および全長30mmのコンパクト設計を採用する「COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM」が展示された。

「APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM」
「COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM」

タムロンは、モータースポーツ・イベント「BMW & MINI Racing」とコラボしたブースを展開。会場にはレーシングカーが大々的に展示されており、タムロンのレンズを使って撮影を試すことが可能だ。

タムロンのブース
「BMW & MINI Racing」とコラボ

またブースでは、全ての同社現行製品をショーケースに展示。昨年10月に発売された超望遠ズームレンズ「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)」、昨年9月発売の広角ズームレンズ「17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)」など、新しめの製品も揃っていた。

「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)」

なおタムロンのブースでは、恒例の同社レンズのクリーニングサービスを今年も実施。予約件方式となっているものの、多くのユーザーが訪れ賑わっていた。

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