伊藤美誠がフルゲームの激闘制しメダル獲得へ好発進　ルーマニアの“妖精”に勝利、早田ひな、平野美宇につなぐ【世界卓球】

韓国・釜山で開催中の「世界卓球2024 団体戦」は22日、準々決勝が行われている。日本女子はルーマニアと対戦し、1－0でリードしている。

■前日にパリ五輪を確定

前日のクロアチア戦に快勝し、パリ五輪行きを決めた日本女子。メダルをかけた試合に挑んだ。

1番手の伊藤美誠はエースのベルナルデッテ・スッチ相手に序盤は打ち合いに。スッチの積極的な仕掛けに押される形で9－11で失う。しかし第2ゲームは怒涛の6連続ポイント、笑顔を見せるシーンも見られるなど、思い切りの良さが光り11－5で奪取する。

第3ゲーム1－0から、切れの良いスマッシュを決め波に乗る。ラリーのなかでカットを織り交ぜるなど伊藤らしい独創的なプレーも見られ、11－7で奪取する。

第4ゲームはスッチも意地を見せポイントを重ねる。伊藤の手前に落とす巧みなレシーブにもスッチが反応するなど、6－10で失う。

そして迎えた第5ゲームも互角の打ち合い、4－4からの重要な2ポイントを奪ったところでスッチがタイムアウト。スッチの変幻自在な攻撃に8－7となったところで伊藤もタイムアウトを取る。

タイムアウト明けの1ポイントを取られ8－8の同点。伊藤はラリーからの強烈なフォアハンドを突き刺すと、スッチもバックハンドで応戦し9－9に。伊藤は回り込んでのフォア、最後も巧みなフォアで2連続ポイントを奪い、フルゲームを制した。

2番手の早田ひな、3番手には平野美宇が出場。日本はこの試合に勝利すれば5大会連続のメダルが確定する。

（Y.Imoto／SPREAD編集部）