2月22日、三重県の鈴鹿サーキットで2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権公式合同テストの2日目の走行が行われた。午前のセッション3で路面はセミウエットからドライへ変化し、午後のセッション4は終始ドライでの走行となった。
ここでは全ドライバーが参加して行われる取材セッション“ミックスゾーン”から、2日目の走行を終えたドライバーたちの声を2回に分けてお届けする。
■福住仁嶺(Kids com Team KCMG) 午前4番手/午後2番手
午前4番手、午後2番手とタイムシート上では好調ぶりを見せた福住。今回、午後のセッションでは最初の1時間に限り、最長40秒OTSが試用できたが、福住のベストラップはOTS使用中に記録されたものだったこともあり、フィーリングを語った表情は決して明るいものではなかった。
「午前中の感触としては走り始めから悪くはなくて、午後はセット変更の作業に時間がかかってすぐにはコースに出られなかったのですけど、ニュータイヤ(ドライ)が余っていたので、なるべく使い切れるようにプランを立てて走りました」
「ニュータイヤは、最初からそこまでよくない感触はありました。(2番手の)タイムは(OTS使用のため)あまり参考にならず、(OTSを使用しなかった)終盤のアタックはそんなに速いタイムではないし、(実質)トップ6くらいには入れているとはいえ、まだまだ足りていないなという感じはしています。開幕のコンディションも、今日くらいであればいいんですけど、暑くなるとどうなるか。そこを含めて、改善点はたくさんあるなと思っています」
「開幕まで残り2週間くらいしかないですし、スーパーGTのテストもあって忙しいのですけど……僕も久しぶりに前の方でレースがしたいので、全力で今回のテストのデータも分析していきたいと思います」
福住は、ロングランを主な課題としてあげている。
「12月のテストから同じで、ロングランもほとんどできていない状況なのですけど、このままだったらリヤタイヤが結構キツくなるという状況なので、そこを解決していかなければと、そこをメインに考えていますね」
■三宅淳詞(ThreeBond Racing) 午前20番手/午後20番手
1年ぶりにSFのレギュラーシートを掴んだ三宅。ウエットコンディションとなった初日を午前12番手、午後13番手で終えるも、ダンプ〜ドライコンディションとなった2日目は午前、午後ともに20番手と沈む結果となった。タイムでも、トップからは大きく引き離されている。
「ドライコンディションでの調子が思ったよりも良くなくて……開幕戦に向けて時間は多くないのですけど、改善しなければ話にならない状況ですので、しっかりと直していきたいと思います」と三宅。
なお、午前中のセッション3はメカニカル面でのトラブルによりアタックできなかったという。メカニックが修復を行い午後のセッション4に臨んだ。しかし、メカニカルトラブルは出なかったものの、「12月の合同/ルーキーテストの際のパフォーマンスもぜんぜんなく、原因もまだ分からない状況です……なんとかするしかないという感じですね」と、想定外の低迷に三宅は言葉数も少なかった。
具体的には、前後ともグリップ不足を感じているとのこと。パフォーマンス改善には、早期の原因究明が急務だろう。
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