すでに紫外線は強まっている!紫外線対策を今しないと後悔する理由を気象予報士が解説

立春をすぎて、まだまだ寒いものの少しずつ太陽の温もりを感じる日も出てきました。

とはいえ、春本番と比べて気温も低いし、夏と比べたら日ざしも弱いし、本格的な紫外線対策はまだ先…と思っていませんか?じつは、今このタイミングで紫外線対策が重要になってくる科学的な根拠があるそうです。

今回は、気象予報士・防災士・野菜ソムリエとして活躍する植松愛実さんに、紫外線対策を今やらないと後悔する理由を解説してもらいます。

1年でもっとも急激な増加

太陽から降りそそぐ紫外線量は太陽高度に関係しているため、紫外線は毎年冬至の頃(12月下旬)に一番弱くなり、そこから夏至(6月下旬)にかけて強くなっていきます。

つまり、1月から6月にかけては同じように強くなっていくはずですが…実際のところ、5月から6月にかけては各地で雨の日が増えて梅雨入りするため、私たちの肌に届く紫外線量はあまり増えなくなります。

そのため、年間を通じてもっとも急激に紫外線量が増えるのは、例年1月から4月にかけて。立春をすぎた今のタイミングは、まさにその真っ最中ということになります。

急激な変化は肌への負担も大きく、ケアを怠るとダメージを受けやすいのです。

乾燥と紫外線のダブルパンチ

LFO62/gettyimages

肌に十分なうるおいがあれば紫外線ダメージを軽減できますが、春の肌は秋・冬の乾燥しやすい季節を経たあとで、水分が足りていない人が多いのが現状。

そのため、肌が受けるダメージも大きくなってしまいます。

紫外線対策をしっかりするのはもちろんですが、冬が終わっても保湿を同時並行で続けていく必要があります。

肌を刺激するものが多い

Animaflora/gettyimages

私たちが外を移動するとき、たとえ目に見えなくても、肌には空気中のさまざまな物質が衝突を繰り返しています。

地面から巻き上げられた細かいチリ・ほこりはもちろん、花粉や黄砂、PM2.5など、春の空気には数えきれないほどの物質が含まれているのです。

こういった物資は肌に付着するだけでも刺激になりますし、付着した状態で手やこすってしまったり、衣服を着替えるときにこすれたりして、肌にダメージを与えるのです。

そして、ダメージを受けた肌はいつも以上に紫外線の悪影響を受けやすくなってしまいます。

万全の紫外線対策で「光の春」を乗り切ろう

立春をすぎたころというのは、気温はまだまだ低いものの太陽光が強まる時期。そのため、古くからこの時期のことを「光の春」と呼んできました。

日が長くなるのはうれしいですが、肌のケアはしっかりしたい季節。

万全の紫外線対策で、太陽光が急激に強まる今を乗り切っていきましょう。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。

編集/サンキュ!編集部

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